対象エリア:名古屋(中区・栄・名古屋駅)をはじめ、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ。
日曜や祝日に歯が痛みはじめると、どこへ行けばよいのか分からず不安になります。名古屋市には、休日に歯科の応急処置を受けられる公的な施設が2か所あります。このページでは、名古屋北・南の歯科保健医療センターの診療日と受付時間、持ち物、受診の判断基準、そして「応急処置の施設」であることの意味を整理します。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)や愛知・東海にお住まいの方が、いざというときに動けるようにまとめました。制度の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。

先に押さえておくこと
- 名古屋市には休日に歯科を受診できる施設が北区と南区に2か所ある
- 診療日は日曜・祝日、年末年始(12月30日〜1月3日)、ゴールデンウィーク
- 受付は午前9時〜11時30分、午後1時〜3時30分(2026年8月時点)
- 行う内容は応急処置。継続的な治療は後日かかりつけで受ける
- マイナ保険証または資格確認書、医療証、お薬手帳を持参する
- 夜間の歯科は原則対応がない。まず落ち着いて朝を待つ判断も必要
| 施設 | 所在地 | 電話 |
|---|---|---|
| 名古屋北歯科保健医療センター | 名古屋市北区平手町1丁目1番地の5(クオリティライフ21城北内) | 052-915-8844 |
| 名古屋南歯科保健医療センター | 名古屋市南区弥次ヱ町5-12-1 | 052-611-8044 |
いつ診療しているのか
診療日は、日曜日と祝休日、年末年始(12月30日から1月3日)、そしてゴールデンウィークです。土曜日は含まれません。 受付時間は、午前が9時から11時30分、午後が1時から3時30分です。診療そのものはこの後も続きますが、受付を締め切る時刻が決まっています。 注意していただきたいのが、これが「休日」の制度であって「夜間」の制度ではないという点です。平日の夜間に歯科の応急処置を行う公的な窓口は、名古屋市には設けられていません。 そのため、平日の夜に痛みが出た場合は、朝までしのいで、翌日かかりつけの医院に連絡するというのが基本の流れになります。夜間の痛みへの対処は夜になると歯が痛い・寝れない原因と応急処置と休日・夜間に歯が痛い時の応急処置と救急受診の判断を参考にしてください。 なお、混雑の程度は日によって大きく違います。連休の中日や年末年始は受診が集中します。受付開始の時刻に合わせて行動すると、待ち時間を短くできます。何を持っていくか
受付で必要になるものが決まっています。忘れると手続きに時間がかかります。 マイナ保険証、または資格確認書。子ども医療費や福祉医療の受給者証をお持ちの方はその医療証。生活保護を受けている方は医療券または受診証。そして、お薬手帳です。 お薬手帳が必要な理由は二つあります。一つは、痛み止めや抗菌薬を処方する際に、飲み合わせを確認するためです。もう一つは、血をさらさらにする薬や骨に関わる薬を服用している場合、処置の内容を変える必要があるためです。 初めて受診する施設では、こちらの持病や服用薬をその場で正確に伝えるのは簡単ではありません。手帳があれば確実です。 子どもの受診では、医療証の扱いが関わります。名古屋市の助成の範囲は子ども医療費助成は歯医者でも使える?無料になる範囲と自己負担が出るケース【名古屋市】で確認できます。
「応急処置」であることの意味
ここが、いちばん誤解が生まれやすい点です。 これらの施設は、休日に困っている方の症状をその場でやわらげるための施設です。継続的な通院治療を行う場所ではありません。 つまり、痛みの原因を根本から治すところまでは行いません。腫れを切開して膿を出す、神経の炎症に対して圧を逃がす、応急的に詰める、痛み止めや抗菌薬を処方するといった対応が中心になります。 そして、公開されている案内にも書かれているとおり、痛みや腫れが当日の処置だけで治るとは限りません。処置を受けた後、症状が残ることもあります。 そのため、受診した翌診療日には、かかりつけの医院か近隣の医院に連絡してください。応急処置で開けた状態のまま放置すると、かえって悪化することがあります。 根の治療が始まっている状態については根管治療中・治療後に痛いのはなぜ?対処と受診の目安、腫れて膿が出ている状態については歯茎から膿が出る・根の先に膿|根尖病変の原因と治療をご覧ください。行くべきか迷ったときの目安
すべての痛みが休日診療の対象になるわけではありません。判断の手がかりを挙げます。 受診を検討したほうがよいのは、痛み止めを飲んでも効かない強い痛みが続いている場合、顔やあごが目に見えて腫れている場合、歯が抜けた・大きく欠けた場合、詰め物や被せ物が取れて鋭い縁で舌や頬が切れる場合です。 このうち、腫れが広がって口が開けにくい、飲み込みにくい、熱が出ているという状態は、より急ぎます。炎症が広い範囲に及んでいる可能性があるためです。この場合は、歯科ではなく病院の口腔外科や救急の受診が必要になることもあります。大学病院を受診する際の手続きは名古屋で大学病院の歯科口腔外科を受診するには|紹介状の要否と予約の流れにまとめました。 一方、しみる程度の症状、以前から続いている鈍い痛み、詰め物が取れたが痛みはないといった状態であれば、翌診療日にかかりつけで対応できることがほとんどです。 痛み止めが効かないときの考え方は歯の痛みに痛み止めが効かない原因と受診の目安|歯科医が解説にまとめました。痛みの見分け方全般は歯が痛いときの原因と対処法|痛み方別の見分け方を歯科医が解説をご覧ください。行くまでのあいだにできること
移動の前後で、症状を悪化させない行動があります。 冷やす場合は、頬の外側から保冷剤をタオルで包んで当てます。直接氷を当てる、長時間冷やし続けるといった方法は避けてください。血流が悪くなりすぎると、かえって治りが遅くなります。 温めるのは避けます。入浴、飲酒、激しい運動も同様です。血流が増えると、拍動に合わせて痛みが強くなります。 痛む場所を舌や指で触り続けるのもやめてください。刺激で炎症が強くなります。 抜けた歯がある場合は、乾かさないことが重要です。牛乳か、市販の保存液に浸けて持参してください。水道水に長く浸けるのは避けます。歯の根の表面の細胞が傷むためです。この対応については歯が欠けた・折れたときの応急処置と治療を参考にしてください。 やってはいけない対処は歯が痛いときにやってはいけない6つのNG行動にまとめています。
当日の流れと待ち時間の考え方
初めて行く施設は、勝手が分からないだけで負担が増えます。おおまかな流れを知っておくと落ち着いて動けます。 まず、受付で持ち物を提示し、問診票を記入します。ここで、いつから・どこが・どのように痛むのか、これまでの治療歴、持病と服用中の薬を記入します。書ける範囲で構いませんが、薬の名前は正確に伝わったほうが処置が早く進みます。 次に、必要に応じてレントゲンを撮り、口の中を診察します。そのうえで、当日どこまで行うかが決まります。 処置の後、痛み止めや抗菌薬が処方されることがあります。院外の薬局で受け取る場合、休日は開いている薬局が限られます。どこで受け取れるかを、処方を受ける際に確認しておいてください。 待ち時間については、当日の受診者数によって大きく変わります。受付開始直後と、午後の受付開始直後は比較的動きやすい時間帯です。逆に、午前の締切間際は混み合います。 移動については、公共交通機関を使うか、付き添いの方に運転してもらうのが安全です。強い痛みや腫れがある状態、あるいは処置後に麻酔が効いている状態での運転は避けてください。障害のある方・訪問が必要な方の窓口
これらのセンターは、休日の応急処置だけを行っている施設ではありません。 障害のある方を対象とした歯科診療も行われています。身体障害者手帳や愛護手帳をお持ちの方が対象で、予約制で平日から土曜にかけて実施されています。一般の歯科医院では対応が難しい場合の受け皿になっています。 また、名古屋市在住の30歳以上の方を対象とした口腔がん検診も、これらのセンターで実施されています。 通院そのものが難しい方については、訪問して診査を受けられる制度があります。40歳以上で在宅のねたきり状態にある市民が対象です。訪問での歯科診療の内容は訪問歯科診療とは|通院できない家族が自宅で受けられる治療と費用、高齢期に使える制度は名古屋市の高齢者向け歯科健診とオーラルフレイル対策|70・75・80歳の無料検診と相談窓口をご覧ください。 いずれも実施日や対象条件が定められているため、詳細は名古屋市または名古屋市歯科医師会の案内で確認してください。歯以外の症状で迷ったとき
歯が原因ではない痛みが、歯痛として感じられることがあります。休日に受診先を選ぶ際、この見分けが役立ちます。 一つは、副鼻腔の炎症によるものです。上の奥歯のあたりが複数本まとめて重く痛む、かがむと痛みが強くなる、鼻づまりや黄色い鼻水を伴うといった特徴があります。この場合は耳鼻科の領域になります。上の奥歯が痛いのは副鼻腔炎かも|歯が原因でない歯痛の見分け方を参考にしてください。 二つ目は、あごの関節や筋肉によるものです。口を開けると痛む、こめかみが張る、朝に強いといった場合は、歯そのものではないことがあります。顎が痛い・口が開きにくい原因(顎関節症)と対処をご覧ください。 三つ目は、疲れやストレスに伴って強く感じるものです。もともとあった症状が、体調によって表面化することがあります。疲れると歯が痛い・歯が浮く原因|ストレス・食いしばりとの関係を歯科医が解説にまとめました。 どれも、休日に急いで処置すべき状態とは限りません。判断に迷うときは、まず電話で症状を伝えてください。受診の要否そのものを相談できます。そもそも休日に困らないために
休日診療は、あくまで最後の受け皿です。使わずに済むほうが望ましいことは言うまでもありません。 歯の痛みは、突然起こったように感じても、その前に前触れがあることがほとんどです。しみる期間があった、噛むと違和感があった、腫れて引いたことがあった。こうした段階で受診できていれば、休日に強い痛みが出る事態はかなり減らせます。 特に、連休の前は要注意です。「連休明けに行こう」と考えていた症状が、休みのあいだに悪化するというのは、実際によくある経過です。長い休みの前に気になる症状があれば、休みに入る前に一度診てもらってください。 定期的な確認を受けている方は、この種の急変が起こりにくくなります。名古屋市には無料で受けられる歯周疾患検診の制度もあります。名古屋市の歯周疾患検診は無料|対象年齢・受け方・当日の流れと歯の定期検診では何をする?内容・費用・所要時間をご覧ください。 歯科の受診そのものに苦手意識がある方は、歯医者が怖い・苦手を乗り越える|名古屋で通いやすい歯科の選び方も参考にしてください。よくある質問
名古屋市で日曜に歯が痛くなったらどこへ行けばよいですか
名古屋北歯科保健医療センター(北区平手町)と名古屋南歯科保健医療センター(南区弥次ヱ町)の2か所で、休日の歯科診療が行われています。診療日は日曜・祝休日、年末年始、ゴールデンウィークです。2026年8月時点の受付は午前9時〜11時30分、午後1時〜3時30分ですが、変更されることがあるため出発前に電話で確認してください。休日歯科診療の受付時間は何時までですか
2026年8月時点では、午前が9時から11時30分、午後が1時から3時30分までです。診療自体はこの後も続きますが、受付を締め切る時刻が決まっています。連休の中日や年末年始は受診が集中するため、受付開始の時刻に合わせて行動すると待ち時間を短くできます。休日診療では虫歯の治療もしてもらえますか
応急処置が中心になります。腫れを切開する、神経の炎症の圧を逃がす、応急的に詰める、痛み止めや抗菌薬を処方するといった対応です。痛みの原因を根本から治すところまでは行いません。処置を受けた後は、翌診療日にかかりつけの医院へ連絡し、継続の治療を受けてください。受診のとき何を持っていけばよいですか
マイナ保険証または資格確認書、医療証や医療券をお持ちの方はそれも持参してください。生活保護を受けている方は受診証が必要です。加えてお薬手帳を必ずお持ちください。痛み止めや抗菌薬の飲み合わせの確認に加え、血をさらさらにする薬などを服用している場合は処置の内容が変わるためです。名古屋市に夜間の歯科診療はありますか
平日の夜間に歯科の応急処置を行う公的な窓口は設けられていません。休日の制度と夜間の制度は別だとお考えください。夜に痛みが出た場合は、冷やす・安静にするといった対処で朝までしのぎ、翌日にかかりつけの医院へ連絡するのが基本になります。腫れて息苦しい場合などは救急の判断が必要です。子どもが休日に歯をぶつけたときも受診できますか
受診できます。歯が抜けた場合は乾かさないことが重要で、牛乳か市販の保存液に浸けて持参してください。水道水に長く浸けるのは根の表面の細胞を傷めるため避けます。受診の際は医療証も忘れずにお持ちください。名古屋市の子ども医療費助成が使える範囲も確認しておくと安心です。顔が腫れて口が開けにくいのですが休日診療でよいですか
炎症が広い範囲に及んでいる可能性があります。口が開けにくい、飲み込みにくい、熱が出ているといった状態では、歯科の応急処置だけでは対応しきれないことがあります。まず電話で症状を伝え、指示を仰いでください。状況によっては病院の口腔外科や救急の受診をすすめられることもあります。休日診療を受けたあとはどうすればよいですか
翌診療日に、かかりつけの医院か近隣の医院へ連絡してください。応急処置は症状をやわらげるための対応であり、原因を治すものではありません。神経の圧を逃がすために開けた状態を放置すると、かえって悪化することがあります。当日に受けた処置の内容を伝えられるよう、説明された内容を控えておくと役立ちます。 北・南の歯科保健医療センターは、障害があって地域での受診が難しい方の相談窓口でもあります。詳しくは名古屋市の障害者歯科・訪問歯科の相談窓口|どこに聞けばよいかをご覧ください。名古屋に移ってきたばかりで受診先が決まっていない方は、名古屋・愛知に転入したときの歯科の探し方|かかりつけの引き継ぎと保険証の手続きもあわせてご確認ください。まとめ
名古屋市で休日に歯が痛くなったときは、名古屋北歯科保健医療センター(北区平手町1丁目1番地の5・052-915-8844)と名古屋南歯科保健医療センター(南区弥次ヱ町5-12-1・052-611-8044)の2か所で応急処置を受けられます。診療日は日曜・祝休日、年末年始(12月30日〜1月3日)、ゴールデンウィークで、2026年8月時点の受付は午前9時〜11時30分、午後1時〜3時30分です。時間や実施日は変更されることがあるため、出発前に電話で確認してください。押さえておきたいのは、これが応急処置の施設であるということです。腫れを切開する、神経の炎症の圧を逃がす、痛み止めや抗菌薬を処方するといった対応が中心で、原因を根本から治すところまでは行いません。処置を受けても症状が残ることがあり、翌診療日にはかかりつけの医院へ連絡する必要があります。もう一点、これは休日の制度であって夜間の制度ではありません。平日の夜間に歯科の応急処置を行う公的な窓口は名古屋市にはないため、夜の痛みは冷やして安静にし、朝を待つのが基本になります。持ち物は、マイナ保険証または資格確認書、医療証、そしてお薬手帳です。飲み合わせや持病の確認に必要になります。そして最も大切なのは、休日診療を使わずに済むようにすることです。しみる、噛むと違和感がある、腫れて引いたことがあるといった前触れの段階で受診できていれば、休日の強い痛みはかなり減らせます。連休の前に気になる症状があれば、休みに入る前に一度診てもらってください。名古屋市の歯科制度ガイド|無料の歯周疾患検診・妊産婦歯科診査・休日の応急処置もあわせてご覧ください。参考・出典
- 名古屋市歯科医師会「休日に急病でお困りの方」 https://nagoya-dc.jp/information/sudden-illness/
- 名古屋市「名古屋北歯科保健医療センター」 https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/iryou/1008919/1008939/1008940.html
- 名古屋市「名古屋南歯科保健医療センター」 https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/iryou/1008919/1008939/1008941.html
- 名古屋市歯科医師会「各種診療・検診」 https://nagoya-d.com/treat/
- 愛知県歯科医師会「休日・夜間の緊急歯科医療機関」 https://aichi8020.net/emergency/