対象エリア:名古屋(中区・栄・名古屋駅)をはじめ、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ。
名古屋市の小中学校でも学校歯科健診は毎年行われ、結果の紙を受け取ってから受診先を探す保護者の方が多くいます。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)や愛知・東海では、紙をもらったものの受診が後回しになり、次の年の健診でまた同じ指摘を受けるという流れがよく起こります。このページでは、健診が行われる時期、結果の紙の位置づけ、名古屋市で受診先を選ぶときの考え方、子ども医療費助成を使った場合の費用、報告書の提出までを整理します。制度の内容は2026年9月時点のもので、詳細は各学校と市の案内をご確認ください。

先に結論
- 学校の健康診断は、法令で毎学年6月30日までに行うと定められている。歯科健診もこの一部
- 学校歯科健診は短時間の確認。診断を確定するものではなく、受診をすすめる仕組み
- 紙をもらったら、夏休みなどのまとまった時期に受診するのが現実的
- 名古屋市の子ども医療費助成の対象年齢内であれば、保険診療の窓口負担は軽くなる
- 受診後の報告書は学校へ提出する。もらった紙は捨てずに持参する
| 時期 | すること | 持ち物 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 4〜6月 | 学校で歯科健診を受ける | 不要 | なし |
| 健診後 | 結果の紙を受け取る | — | なし |
| 夏休みなど | 歯科医院で受診する | 紙、保険証、受給者証 | 助成の範囲 |
| 受診後 | 報告書を学校へ提出 | 記入済みの紙 | なし |
学校歯科健診はいつ、何のために行われるか
学校での健康診断は、学校保健安全法にもとづき、毎学年6月30日までに行うことが定められています。歯科健診もこの健康診断の一部です。名古屋市の小中学校でも、多くは春から初夏にかけて実施されます。 健診を担当するのは、その学校の学校歯科医です。地域の歯科医師会に所属する歯科医師が務めることが一般的で、名古屋市内では各区の歯科医師会と学校の連携によって運営されています。 ここで大切なのは、学校歯科健診の位置づけです。健診は明るい照明も、レントゲンも、時間もない環境で行われます。一人あたりにかけられるのは数十秒です。この条件で確認できるのは、歯の表面から見て気になる部分があるかどうかまでです。 つまり、学校歯科健診は診断を確定させる場ではなく、歯科医院での受診が必要かどうかを見分ける仕組みです。紙をもらったからといって、必ず治療が必要とは限りません。逆に、紙をもらわなかったから何もないとも言い切れません。結果の紙をどう読むか
紙には、どの歯にどんな所見があったかが記号で示されています。虫歯を示すもの、そのまま様子を見る段階を示すもの、歯ぐきの状態を示すものなどがあります。 記号の意味と、それぞれの段階で何をすべきかは学校歯科健診で「要受診」の紙をもらったら|C・CO・GOの意味に詳しくまとめています。名古屋市の学校で使われる用紙も、この考え方に沿っています。 読み方で迷いやすいのが、治療が必要な段階と、経過を見る段階の区別です。経過を見る段階であっても、家庭でのみがき方やおやつのとり方を見直す機会になります。この段階で受診しておくと、削らずに済むことが多くなります。 紙に書かれた内容が分からない場合、受診した歯科医院で紙を見せてください。学校の用紙をもとに説明してもらえます。
名古屋市で受診先をどう選ぶか
紙をもらってから最初に迷うのが、どこに行けばよいかです。判断の材料を挙げます。 かかりつけの歯科医院がある場合は、そこへ行くのが最も確実です。過去の経過を知っているため、前回との比較ができます。 かかりつけがない場合、通いやすさを最優先にしてください。子どもの歯科受診は一度で終わらないことがあります。学校や自宅から近く、放課後や土曜に予約が取れるところであれば、続けられます。名古屋市内であれば、区ごとに歯科医師会があり、会員の医院を調べられます。愛知県歯科医師会の案内も参考になります。 小児歯科を掲げているかどうかも判断材料になりますが、必須ではありません。多くの歯科医院で子どもの診療は行われています。それより、子どもが怖がらずに通えるかどうかのほうが実際的です。歯科が苦手なお子さんの場合は、歯医者が怖い・苦手を乗り越える|名古屋で通いやすい歯科の選び方を参考にしてください。 なお、このページは特定の医院を推奨するものではありません。地域と通いやすさで選んでください。いつ受診するか
学校歯科健診の紙は、春から初夏にかけて配られます。ここから受診までの時間差が、後回しの原因になります。 現実的なのは夏休みです。平日の日中に予約が取りやすく、治療が数回に分かれても通いきれます。この時期は同じ理由で混み合うため、7月に入ったら早めに予約を取ってください。 学期中に受診する場合は、放課後か土曜になります。放課後の時間帯は混みやすいので、初回の相談だけ先に済ませ、処置は別日にするという分け方もあります。 長期休暇まで待たないほうがよいのは、痛みがある場合です。すでに痛みが出ているなら、健診の紙とは関係なく早めに受診してください。夜間や休日に痛みが強くなったときの対応は名古屋で休日に歯が痛いとき|北・南歯科保健医療センターの使い方と受診の判断にまとめています。費用と子ども医療費助成
学校歯科健診の後の受診は、保険診療で行われます。名古屋市には子ども医療費助成の制度があり、対象年齢内であれば窓口での負担が軽くなります。 対象になる範囲、自己負担が出るケース、受給者証の使い方は子ども医療費助成は歯医者でも使える?無料になる範囲と自己負担が出るケース【名古屋市】にまとめました。受診のときは、保険証と医療費受給者証の両方を持参してください。片方だけだと助成が適用されず、その場でいったん3割を支払うことになります。 助成の対象になるのは保険診療の部分です。歯みがき指導、フッ素の塗布、シーラントといった処置は、保険で受けられる場合と自費になる場合があります。フッ素の考え方は子どものフッ素塗布|頻度・効果・家庭でのフッ素との違い、奥歯の溝を埋める処置はシーラントとは|奥歯の溝を埋める虫歯予防の効果と費用・耐久性をご覧ください。
受診後の報告書を提出する
多くの学校では、受診した結果を記入して学校へ戻す形になっています。用紙の下部や別紙が報告欄になっていることが一般的です。 歯科医院へ行くときは、この紙を必ず持参してください。受診してから紙を忘れたことに気づくと、記入のためにもう一度行くことになります。 治療が数回に分かれる場合、いつ提出するかは学校の指示によります。治療が終わってからか、受診した時点で一度出すかが分かれます。学校からの案内を確認してください。 経過を見る段階と判断された場合も、報告は必要です。「受診した結果、今は治療の必要がない」という内容が記入されます。 紙を出さないままにすると、学校からは受診したかどうかが分かりません。次の年の健診でまた同じ指摘が続くことになります。翌年に同じ紙をもらわないために
学校歯科健診は毎年あります。同じ指摘が続く場合、家庭でのケアを見直す機会になります。 小学校の中学年から高学年にかけては、大人の奥歯が生えそろう時期です。生えたばかりの奥歯は溝が深く、みがき残しが起こりやすくなります。仕上げみがきをやめる時期と重なるため、この年代で虫歯が増えやすい傾向があります。 中学生になると、部活動や塾で食事の時間が不規則になります。間食の回数が増えると、歯にとっての条件は厳しくなります。 学校歯科健診を、年に一度の確認の機会として使うのは有効です。ただし、健診は短時間の確認にすぎません。半年に一度程度、歯科医院で定期的に見てもらうほうが、変化を早く捉えられます。定期検診の内容は歯の定期検診では何をする?内容・費用・所要時間をご覧ください。 名古屋市には、年齢に応じた歯科健診の制度が複数あります。妊娠中の方は名古屋市の妊産婦歯科健康診査|無料で2回受けられる対象・受診票・時期、成人の方は名古屋市の歯周疾患検診は無料|対象年齢・受け方・当日の流れ、高齢の家族については名古屋市の高齢者向け歯科健診とオーラルフレイル対策|70・75・80歳の無料検診と相談窓口にまとめています。転入して間もない場合の医院探しは名古屋・愛知に転入したときの歯科の探し方|かかりつけの引き継ぎと保険証の手続きを参考にしてください。 当院では、学校歯科健診の紙を持って来られたお子さんに、まず紙に書かれた歯を一緒に確認するところから始めています。健診で気になるとされた部分が、実際にはみがき残しの着色だったということも珍しくありません。逆に、健診では分からなかった歯と歯のあいだの虫歯が見つかることもあります。どちらにしても、紙をきっかけに一度きちんと見る機会になれば、それだけで意味があります。園・保育園の健診と学校の健診の違い
小学校に上がる前にも、園や保育園、市の乳幼児健診で歯を見る機会があります。学校の健診とは、見ている内容が少し違います。 未就学の時期に重視されるのは、乳歯の虫歯の有無と、噛み合わせや歯並びの育ち方、そして指しゃぶりや口が開いたままになる癖といった習慣です。名古屋市でも、乳幼児健診のなかで歯科の確認が行われます。 小学校に入ると、乳歯と大人の歯が入れ替わる時期に入ります。生え替わりの順序、生えたばかりの奥歯の状態、そして歯ぐきの状態が加わります。 中学生では、歯ぐきの状態がより重視されます。この年代から歯肉の炎症が見られるようになるためです。 つまり、学校歯科健診は年齢に応じて見る点が変わります。毎年同じ確認をしているわけではないため、前年と違う指摘を受けることもあります。中学・高校での健診と部活動
中学・高校の時期に特有の事情があります。 一つが、生活リズムの変化です。部活動や塾で帰宅が遅くなり、夕食の時間がずれます。間食の回数が増えると、歯にとっての条件は厳しくなります。 もう一つが、受診の時間が取りにくいことです。平日の放課後は部活動、土日は試合や大会という生活では、歯科医院の診療時間と合わせるのが難しくなります。夏休みや冬休みに集中して受診する形が現実的です。 そして、この時期は親知らずが生え始める年代でもあります。健診で奥に歯が見えることを指摘されることがあります。生えかけの親知らずは歯ぐきがかぶさりやすく、汚れがたまって腫れることがあります。費用や時期の考え方は高校生・大学生の親知らず抜歯費用|医療費助成と保険証の扱いにまとめました。 スポーツをしている場合は、口のけがを防ぐ用具について相談することもできます。保護者が見ておきたい家庭でのポイント
健診の紙をきっかけに、家庭で見直せる点があります。 仕上げみがきをいつまで続けるかです。子どもが自分で磨けるようになっても、奥歯まで届くようになるには時間がかかります。小学校の低学年までは大人が確認する時間を持つと、生えたばかりの奥歯を守れます。 間食のとり方です。量より回数が影響します。だらだらと食べ続ける時間が長いほど、歯にとっては厳しい条件になります。時間を決めて食べる形にするだけでも変わります。 飲み物です。スポーツドリンクや乳酸菌飲料を日常的に飲む習慣は、見落とされやすい要因です。水やお茶に置き換えられる場面がないか確認してください。 フッ素の使い方です。家庭での歯みがき剤に含まれるものと、歯科医院で塗るものでは濃度が違います。使い分けは子どものフッ素塗布|頻度・効果・家庭でのフッ素との違いをご覧ください。 そして、歯科医院を怖い場所にしないことです。痛くなってから連れて行くと、歯科は痛い場所という記憶になります。何もないときに行く機会をつくると、通いやすくなります。よくある質問
名古屋市の学校歯科健診はいつ行われますか
学校での健康診断は、法令により毎学年6月30日までに行うと定められており、歯科健診もこの一部です。名古屋市の小中学校でも多くは春から初夏にかけて実施されます。担当するのはその学校の学校歯科医で、地域の歯科医師会に所属する歯科医師が務めることが一般的です。名古屋市内では各区の歯科医師会と学校の連携によって運営されています。学校歯科健診で紙をもらったら必ず治療が必要ですか
必ずしも治療が必要とは限りません。学校歯科健診は明るい照明もレントゲンもない環境で、一人あたり数十秒で行われる確認です。診断を確定させる場ではなく、歯科医院での受診が必要かを見分ける仕組みのため、受診した結果、経過を見る段階と判断されることもあります。逆に、紙をもらわなかったから何もないとも言い切れないため、定期的な確認をおすすめします。いつ受診するのがよいですか
夏休みなどのまとまった時期が現実的です。平日の日中に予約が取りやすく、治療が数回に分かれても通いきれます。同じ理由で混み合うため、7月に入ったら早めに予約してください。ただし、すでに痛みがある場合は紙と関係なく早めに受診してください。学期中であれば放課後か土曜になり、初回の相談だけ先に済ませて処置を別日にする分け方もあります。学校歯科健診の後の受診にお金はかかりますか
保険診療で行われ、名古屋市の子ども医療費助成の対象年齢内であれば窓口での負担が軽くなります。受診のときは保険証と医療費受給者証の両方を持参してください。片方だけだと助成が適用されず、その場でいったん3割を支払うことになります。歯みがき指導やフッ素の塗布は、保険で受けられる場合と自費になる場合があります。どこの歯科医院に行けばよいですか
かかりつけがあればそこが最も確実です。ない場合は通いやすさを優先してください。子どもの歯科受診は一度で終わらないことがあり、学校や自宅から近く、放課後や土曜に予約が取れるところであれば続けられます。名古屋市内では区ごとに歯科医師会があり、会員の医院を調べられます。受診するとき何を持っていけばよいですか
学校からもらった結果の紙、保険証、医療費受給者証です。紙は受診後の報告欄になっていることが多く、忘れると記入のためにもう一度行くことになります。診察券がある医院ならそれも持参してください。お子さんの過去の治療内容が分かるものがあれば役立ちます。紙は受診後の報告欄になっていることが多く、忘れると記入のためにもう一度行くことになります。報告書はいつ学校へ出せばよいですか
学校の指示によります。治療が終わってから提出する場合と、受診した時点で一度出す場合があります。学校からの案内を確認してください。経過を見る段階と判断された場合も報告は必要で、受診した結果として記入されます。提出しないと受診したかどうかが学校に伝わりません。用紙の名称や提出の方法は学校によって異なるため、学校からの案内に従ってください。毎年同じ指摘をされるときはどうすればよいですか
家庭でのケアを見直す機会と考えてください。小学校の中学年から高学年は大人の奥歯が生えそろう時期で、生えたばかりの奥歯は溝が深くみがき残しが起こりやすくなります。仕上げみがきをやめる時期とも重なります。年に一度の健診だけでなく、半年ごとの定期的な確認をおすすめします。年に一度の健診だけでなく、半年ごとに歯科医院で見てもらうほうが変化を早く捉えられます。まとめ
学校での健康診断は法令により毎学年6月30日までに行うと定められており、名古屋市の小中学校でも歯科健診はこの一部として春から初夏にかけて実施されます。担当するのは学校歯科医で、地域の歯科医師会に所属する歯科医師が務めることが一般的です。ここで押さえておきたいのは、学校歯科健診の位置づけです。明るい照明もレントゲンもない環境で、一人あたり数十秒。診断を確定させる場ではなく、歯科医院での受診が必要かどうかを見分ける仕組みです。紙をもらったから必ず治療が必要とは限らず、逆に紙をもらわなかったから何もないとも言い切れません。受診の時期は、夏休みなどのまとまった期間が現実的です。平日の日中に予約が取りやすく、治療が数回に分かれても通いきれます。この時期は混み合うため、7月に入ったら早めに予約してください。すでに痛みがある場合は、紙と関係なく早めの受診が必要です。受診先は、かかりつけがあればそこが最も確実で、ない場合は通いやすさを優先してください。子どもの歯科受診は一度で終わらないことがあるためです。費用は保険診療で、名古屋市の子ども医療費助成の対象年齢内であれば窓口負担が軽くなります。保険証と医療費受給者証の両方を必ず持参してください。そして、受診後の報告書は学校へ提出します。紙を出さないままにすると、次の年の健診でまた同じ指摘が続くことになります。名古屋市の歯科に関する制度は年齢ごとに用意されており、全体像は名古屋市の歯科制度ガイド|無料の歯周疾患検診・妊産婦歯科診査・休日の応急処置にまとめています。参考・出典
- 文部科学省「学校保健安全法」「学校保健安全法施行規則」(健康診断の実施時期) https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/index.htm
- 名古屋市「子ども医療費助成制度」 https://www.city.nagoya.jp/kodomo/kosodate/1008992/1009002/1009009.html
- 愛知県歯科医師会 https://aichi8020.net/
- 名古屋市歯科医師会 https://nagoya-dc.jp/
- 日本学校歯科医会「学校歯科保健の手引」