データで見る名古屋市の3歳児のむし歯|16区別の有病者率を3年合算で比べる、減らない本数と治療前の歯の割合

対象エリア:名古屋(中区・栄・名古屋駅)をはじめ、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ。

更新日:2026年11月4日監修歯科医の立場から補足すると、3歳前後のむし歯で受診を先延ばしにする理由として多いのは「乳歯だからいずれ抜ける」という考えと、「泣いて治療できないのでは」という心配です。乳歯のむし歯が広がると、噛む力や永久歯の生える位置に影響することがあります。また、すぐに削らなくても、進行を止める処置や習慣の見直しから始められる場合もあります。健診の紙を受け取ったら、治療を受けるかどうかを決める前に、まず口の中を見てもらう受診と考えると動きやすくなります。影響の考え方は<a href="/treatment/nyuushi-mushiba-eikyou/">乳歯の虫歯は放置NG?永久歯への影響と治療の考え方</a>、受診前の準備は<a href="/treatment/haisha-debut/">子どもの歯医者デビューはいつから?初めての受診の流れと準備</a>で確認できます。

名古屋市の3歳児健診でむし歯が見つかった子は、2025年度に15,664人中547人、3.5%でした。2019年度の6.2%からほぼ半減しています。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)を含む16区の数字を、市の公開統計から読み解きます。

ただ、この3.5%という数字を見ただけでは分からないことが3つあります。むし歯のある子の1人あたりの本数は、実は減っていません。見つかった歯の約9割は、健診の時点でまだ治療されていません。区の順位は単年で大きく入れ替わり、1年分の表だけで比べると読み違えます。このページでは、名古屋市健康福祉年報の表を年度と区で集計し直し、3年分を合算した独自の比較も載せました。市全体の歯科保健データの俯瞰はデータで見る名古屋16区の歯の健康|3歳児のむし歯率・妊婦歯科診査・歯周疾患検診にまとめています。
名古屋市の3歳児健診の歯科データを区ごとに読み解く様子を表したフラットイラスト

先に結論

  • 2025年度の有病者率は3.5%(15,664人中547人)。2019年度は6.2%(17,190人中1,068人)で、むし歯のある子の人数はほぼ半分になった
  • むし歯のある子1人あたりの本数は、2019年度が約3.3本、2025年度も約3.3本。「なる子」は減ったが「なった子の本数」は減っていない
  • 4本以上のむし歯がある子は全体の1.2%だが、むし歯のある子の約3人に1人にあたる
  • 処置歯と未処置歯の内訳では、未処置歯が約92%を占める。この割合は7年間ほとんど変わらない
  • 2023〜2025年度の3年合算で最も高いのは港区7.7%、最も低いのは瑞穂区2.5%で約3.1倍
  • 上位と下位の差は5ポイント台のまま縮まっていない。全区で下がったが、差は残っている
  • 1歳6か月児健診は直近3年0.3〜0.4%台。1歳半から3歳までの間に約8倍に増える
  • 健診で記録された不正咬合は20.6%から27.7%へ増えたが、区の差は判定の違いも含む可能性がある
数字の出どころを先に確かめておきます。

名古屋市の3歳児健診データはどんな統計か

使うのは、名古屋市健康福祉局が毎年公開している「名古屋市健康福祉年報〈事業編〉」の第6章「歯科保健」にある、表6-10「3歳児健康診査件数(歯科)」です。区(保健センター)ごと、年度ごとに、健診を受けた人数、むし歯のある子の人数、本数、処置歯と未処置歯、不正咬合の所見が並んでいます。名古屋市オープンデータとしてExcel形式で公開されているため、同じ表を誰でも確認できます。 このページの数字には、2種類あります。1つは年報に載っている値をそのまま使ったもの。もう1つは、年報の人数を監修者側で足し合わせて計算したものです。「3年合算」「1人あたり本数(むし歯のある子のみ)」「未処置歯の割合」は後者にあたり、市が公表している指標ではありません。 3歳児健診はほとんどの子が受ける健診です。そのため、妊婦の歯科診査や歯周疾患検診のように「気になる人が受けに行く」偏りは比較的小さく、地域の実態に近い数字として読めます。一方で、健診は短時間の視診が中心です。歯と歯の間の見えにくいむし歯や、泣いて十分に見えなかった部分は数に入りません。健診で何を見ているのかは1歳6か月児健診・3歳児健診の歯科健診でわかることで確認できます。

7年の推移:人数は半減、本数は変わらない

まず市全体の7年間です。右の2列が、このページで注目してほしい部分です。
年度受診児数むし歯のある子有病者率むし歯のある子1人あたりの本数未処置歯の割合
201917,190人1,068人6.2%3.27本92.0%
202015,473人969人6.3%2.91本89.8%
202121,591人1,252人5.8%3.06本92.1%
202217,338人758人4.4%2.92本91.0%
202316,508人644人3.9%3.12本92.1%
202416,281人653人4.0%3.28本90.4%
202515,664人547人3.5%3.33本92.4%
※むし歯のある子1人あたりの本数は、むし歯の総数を「むし歯のある子の人数」で割った値。年報の「一人あたりの数」(2025年度0.12本)は健診を受けた全員で割った値なので、数字が違います。未処置歯の割合は、処置歯と未処置歯の合計に占める未処置歯の割合です。2023年度以降は年報の総数と内訳の合計が一致しない年があり(2025年度は総数1,824本に対し内訳の合計1,689本)、内訳の合計を分母にしました。 有病者率は6.2%から3.5%へ下がりました。受診児数の減少を差し引いても、むし歯のある子が大きく減ったのは確かです。 一方で、むし歯のある子1人あたりの本数は3本前後のままです。年報の「一人あたり0.20本→0.12本」という数字だけを見ると本数も減っているように見えますが、これは分母に「むし歯のない子」が増えた結果です。むし歯になった子に限れば、3歳の時点で平均3本ほどある状態は7年間変わっていません。 大多数の子はむし歯にならなくなった一方で、むし歯ができた子では複数の歯に広がっている。統計から読めるのはここまでで、原因までは年報からは分かりません。 愛知県全体との比較もしておきます。愛知県の公表値では2023年度の3歳児のむし歯のある子の割合は5.2%、1人あたり0.17本でした。同じ年度の名古屋市は3.9%、0.12本で、県全体をやや下回っています。

4本以上の子と、治療前の歯が9割という数字

年報には「4本以上のむし歯がある子の割合」もあります。2025年度は全体の1.17%で、人数にするとおよそ180人です。むし歯のある547人を分母にすると約3人に1人にあたります。なお、この項目の2019年度の値は他の年度と桁がそろっていないため、比較には2020年度以降の1.2〜1.7%の範囲を使っています。 むし歯の場所についても型で記録されています。2025年度の内訳は次のとおりです。
  • A型(上の前歯だけ、または奥歯だけ):397人、むし歯のある子の72.6%
  • B型(上の前歯と奥歯の両方):120人、21.9%
  • C型(下の前歯を含む他の部位にも):30人、5.5%
上の前歯と奥歯の溝は、乳歯のむし歯が始まりやすい場所です。初期のサインや様子を見てよい範囲は乳歯の虫歯のサイン|白い線・茶色い点はどこまで様子を見てよいかにまとめています。 未処置歯の割合が約9割という数字は、驚かれるかもしれません。2025年度は処置歯129本に対して未処置歯1,560本でした。ただ、これを「治療を怠っている」と読むのは正しくありません。3歳児健診は、多くの子にとってむし歯が初めて見つかる場です。健診の時点で未処置なのは、ある意味で当然ともいえます。 読むべきなのは、健診の「あと」です。年報には健診後に受診したかどうかの数字はありません。つまり、見つかった約1,500本がその後どうなったかは、この統計からは追えないのです。

16区の比較は3年合算で見る

区の比較でいちばん注意したいのは、1年分の数字の揺れです。受診児が400〜2,000人ほどの区では、数人の差で順位が変わります。そこで2023〜2025年度の受診児数とむし歯のある子の人数をそれぞれ足し合わせ、3年合算の有病者率を計算しました。
区3年合算の受診児数2023〜25年度2019〜21年度2025年度のみ
港区2,570人7.7%9.9%6.2%
中区1,404人6.3%8.0%6.5%
南区2,392人4.8%7.0%3.1%
北区3,092人4.7%7.9%5.4%
中川区4,391人4.7%7.7%4.2%
千種区3,133人3.6%5.8%2.9%
中村区2,552人3.6%6.0%3.2%
昭和区2,555人3.6%5.0%4.5%
名東区3,793人3.3%5.1%2.7%
熱田区1,223人3.2%5.7%2.9%
守山区4,355人3.2%6.1%3.0%
東区1,936人3.0%6.1%1.9%
緑区6,180人3.0%4.5%3.2%
天白区3,445人3.0%5.2%2.9%
西区3,062人2.7%5.2%2.7%
瑞穂区2,370人2.5%4.5%2.0%
市全体48,453人3.8%6.1%3.5%
※3年合算は延べ人数をもとに監修者側で計算した値で、市の公表指標ではありません。 この表から読めることが3つあります。 1つめは、全区で下がっていることです。2019〜21年度と2023〜25年度を比べると、16区すべてで有病者率が下がりました。 2つめは、単年の順位が当てにならないことです。南区は2025年度だけなら3.1%で市平均を下回りますが、3年合算では4.8%で3番目に高い位置にいます。東区も2025年度は1.9%で最も低い一方、3年合算では3.0%で中ほどです。逆に、中区は2025年度だけ見ると港区を上回りますが、3年合算では港区が高くなります。 3つめは、差が縮まっていないことです。最も高い区と低い区の差は、2019〜21年度が5.4ポイント(港区9.9%、緑区・瑞穂区4.5%)、2023〜25年度が5.2ポイント(港区7.7%、瑞穂区2.5%)でした。市全体の率が下がったため、倍率で見るとむしろ約2.2倍から約3.1倍に開いています。 本数の重さも区によって違います。2025年度で全員を分母にした1人あたりの本数は、中区0.31本、港区0.26本、北区と昭和区0.16本が多く、熱田区と東区の0.06本が少ない値でした。4本以上の子の割合は中区3.6%、港区2.6%に対し、熱田区は0.3%です。ただしこれも単年の値で、中区の受診児は505人、4本以上の子はそのうち18人ほどです。 区の数字は、その区の家庭や歯科医院を評価するものではありません。子どもの年齢構成や世帯の状況、仕事と子育ての環境など、年報に載っていない要因が関わります。区ごとの通いやすさは名古屋市の区ごとの歯科事情にまとめています。

1歳半から3歳のあいだに何が起きているか

1歳6か月児健診の結果と並べると、むし歯が増える時期が見えてきます。2025年度の1歳6か月児健診では14,793人中50人、0.34%にむし歯がありました。区別では中区が554人中8人で1.44%と目立ちますが、東区と緑区は0人で、人数が少なく単年では比べにくい数字です。 同じ世代をおおまかに追うと、2023年度の1歳6か月児健診は16,280人中71人(0.44%)で、その子たちが3歳になる2025年度の3歳児健診では3.5%です。受診する子が完全に一致するわけではありませんが、1歳半から3歳までの1年半で約8倍に増えていることになります。 この時期は奥歯が生えそろい、おやつの回数が増え、本人の「自分で磨く」が始まる時期と重なります。 家庭で見直しやすい点は次のとおりです。
1歳6か月から3歳にかけて子どもの歯が生えそろい、むし歯が増えやすくなる時期を示した図

フッ化物塗布の件数と保育園の洗口

名古屋市の年報には、保健センターで行ったフッ化物塗布の件数も載っています。3歳児健診の場での塗布は、2019年度4,717件から2025年度3,658件へ減りました。受診児数が約9%減ったのに対して、塗布の件数は約22%減っています。ただし、歯科医院で塗布を受ける子が増えた可能性もあり、この数字だけで「フッ素を使う子が減った」とはいえません。塗布の頻度や費用の考え方は子どものフッ素塗布|頻度・効果・家庭でのフッ素との違いで確認できます。 4歳児・5歳児を対象にした保育園や幼稚園でのフッ化物洗口は、2025年度に市内212施設、7,663人で実施されています。区別では守山区1,526人、緑区1,155人、港区991人が多くなっています。 洗口は3歳児健診より後の年齢で行うものなので、この表の3歳児の数字とは直接つながりません。実際に、洗口の実施人数が多い港区は3歳児のむし歯も高いほうにあります。「洗口が多い区はむし歯が少ない」と単純に結びつけることはできません。4歳以降の変化は、学校に上がってからの統計である名古屋市の学校歯科健診のデータにつながっていきます。

不正咬合の記録は増えているが区の差は慎重に読む

3歳児健診では、かみ合わせと歯並びの所見も記録されます。不正咬合のある子は、2019年度の20.6%(3,539人)から2025年度は27.7%(4,345人)へ増えました。主な内訳を受診児に対する割合で並べます。
健診で記録された所見2019年度2025年度
上顎前突・過蓋咬合7.4%12.2%
反対咬合(受け口)5.2%5.3%
そう生(歯の重なり)3.5%4.3%
開咬(前歯が閉じない)2.6%4.0%
その他の不正咬合1.8%1.9%
増えているのは主に上顎前突・過蓋咬合です。かみ合わせの悪い子が増えたのか、記録の基準が変わったのかは、統計からは区別できません。 区の差はさらに大きく、2025年度は緑区44.0%、北区32.7%、守山区31.3%に対し、天白区17.1%、中村区19.6%です。隣り合う区でここまで違うのは、子どもの実態の差だけとは考えにくく、健診を担当する歯科医師によって判定の幅があることも影響している可能性があります。むし歯の本数のように数えられる項目と違い、3歳のかみ合わせは判断に幅が出やすい所見です。 3歳の時点の所見は、そのまま治療が必要という意味ではありません。指しゃぶりなどの癖が関わる場合もあります。受け口については受け口(反対咬合・下顎前突)の原因と治療で扱っています。

結果の紙を受け取ったあとの動き方

3歳児健診でむし歯があると言われたら、次の順で考えると迷いにくくなります。
  • 健診の結果票を持って、歯科を受診する。治療を受けると決めていなくてもよい
  • どの歯に、どの程度のむし歯があるかを確認する。健診では分からなかった部分が見つかることもある
  • すぐ削る必要があるのか、進行を止める処置や経過観察でよいのかを聞く
  • 泣いて治療が難しい場合は、慣らしの通院ができるかを相談する
  • 費用の扱いは、名古屋市の子ども医療費助成で無料になる範囲と自己負担が出るケースで確認する
むし歯がなかった場合でも、歯と歯の間までは確認できていません。次にいつ来ればよいかを歯科で決めておくと安心です。

この統計で分からないこと

  • 健診後に受診したか、治療が終わったかは分からない
  • 区の差の原因は分からない。所得や子育て環境との関係は年報からは読めない
  • 3年合算は同じ子を追跡した数字ではなく、各年度の3歳児を足したもの
  • 年度によって総数と内訳が一致しない項目があり、割合は目安として読む必要がある
同じ年報からは、ほかの世代の数字も読めます。大人の歯ぐきの状態は20歳から80歳までの歯周疾患検診のデータ、在宅で療養している方は在宅ねたきり者訪問歯科診査のデータにまとめています。
健診の結果票を持って親子で歯科を受診し、次の来院時期を決めるまでの流れを示した図

よくある質問

名古屋市の3歳児のむし歯はどのくらいの割合ですか

2025年度の3歳児健診では15,664人中547人にむし歯があり、有病者率は3.5%でした。2019年度の6.2%からほぼ半減しています。愛知県全体では2023年度が5.2%で、同じ年度の名古屋市3.9%は県全体をやや下回ります。健診は視診が中心のため、歯と歯の間の見えにくいむし歯は含まれません。

名古屋市でむし歯が多い区はどこですか

2023〜2025年度の3年合算では港区7.7%、中区6.3%、南区4.8%が高く、瑞穂区2.5%、西区2.7%が低い結果でした。単年では数人の差で順位が変わるため、複数年で見ることをお勧めします。区の数字には生活環境など多くの要因が関わるので、その区の家庭や歯科医院の評価として読むことはできません。

むし歯のある子の本数は減っているのですか

むし歯のある子に限ると減っていません。むし歯の総数をむし歯のある子の人数で割ると、2019年度は約3.3本、2025年度も約3.3本でした。年報の1人あたり0.12本は、むし歯のない子を含めた全員で割った値です。むし歯になる子は減りましたが、なった子では複数の歯に広がっている状態が続いています。

3歳児健診で見つかったむし歯はすぐ治療が必要ですか

必ずしもすぐ削るとは限りませんが、まず受診して確認することが大切です。進行の程度によって、詰める処置が必要な場合もあれば、進行を止める処置や習慣の見直しで様子を見る場合もあります。健診の結果票を持って歯科に行き、削る必要があるか、次にいつ来ればよいかを聞いてください。泣いてしまう場合は慣らしの通院も相談できます。

未処置歯が9割というのは放置されているということですか

そうとは言えません。処置歯129本に対し未処置歯1,560本という2025年度の数字は、健診の時点の状態です。3歳児健診は多くの子にとってむし歯が初めて見つかる場なので、未処置が多いのは自然なことです。健診後に受診したかどうかは年報に載っておらず、その後の治療状況はこの統計からは分かりません。

むし歯はいつ頃から増えるのですか

名古屋市の統計では、1歳6か月児健診の有病者率は2025年度0.34%で、3歳児健診の3.5%とは約10倍の差があります。同じ世代でおおまかに追っても1年半で約8倍です。奥歯が生えそろい、おやつの回数が増え、自分で磨きたがる時期と重なるため、3歳の健診を待たず、1歳半以降に歯科で確認しておくと安心です。

3歳児健診で不正咬合と書かれたら矯正が必要ですか

すぐ矯正が必要という意味ではありません。3歳は乳歯の時期で、あごの成長や指しゃぶりなどの癖の変化によって、かみ合わせが変わることもあります。名古屋市の統計でも区によって17%から44%まで差があり、判定に幅が出やすい所見です。気になるときはかかりつけの歯科で、経過を見てよいかどうかを確認してください。

名古屋市のこのデータはどこで確認できますか

名古屋市健康福祉年報〈事業編〉の第6章「歯科保健」にある表6-10で確認できます。名古屋市オープンデータとしてExcel形式で公開されており、区別・年度別の健診者数やむし歯の本数を誰でも取り出せます。3年合算や未処置歯の割合はこのページで計算した値で、市の公表指標ではない点にご注意ください。

まとめ

名古屋市の3歳児のむし歯は、7年間で有病者率が6.2%から3.5%へ下がり、全16区で改善しました。公開統計を年度と区で集計し直すと、この数字の奥にある3つのことが見えてきます。 1つめは、むし歯のある子1人あたりの本数が約3本のまま変わらないことです。むし歯になる子は減りましたが、なった子では複数の歯に広がっています。2つめは、区の差が残っていることです。3年合算で港区7.7%、瑞穂区2.5%と差は5ポイント台のままで、倍率ではむしろ開いています。3つめは、1歳半から3歳までの1年半でむし歯が約8倍に増えることです。予防の手を打つ時期は、3歳児健診より前にあります。 名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)や愛知・東海にお住まいの方は、健診の紙を受け取ったら、むし歯の有無にかかわらず一度歯科で確認する機会として使ってください。市全体の歯科保健データは名古屋16区の歯の健康データで確認できます。

参考・出典

  • 名古屋市「名古屋市健康福祉年報〈事業編〉」第6章 歯科保健(表6-7・6-8・6-10・6-13、令和7年版、Excel、CC BY 4.0) https://data.bodik.jp/dataset/231002_1300050000_01
  • 名古屋市「名古屋市健康福祉年報」 https://www.city.nagoya.jp/shisei/keikaku/1031739/1034964.html
  • 名古屋市「歯と口の健康づくり」 https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/kenkoinfo/1009487/index.html
  • 愛知県「歯科保健データ集」(3歳児歯科健康診査の実施状況) https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenkotaisaku/0000013762.html

監修:村井 亮介(DDS, MSD/米国インディアナ大学大学院 補綴科修了)
Indiana University 大学院 補綴科修了/ACP・ITI・AO・日本補綴歯科学会 会員。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)を拠点に、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ向けて情報を発信しています。理念は「10年後も削り直さない治療」。

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