1歳6か月児健診・3歳児健診の歯科健診でわかること|判定の意味と「要精密検査」と言われたら

対象エリア:名古屋(中区・栄・名古屋駅)をはじめ、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ。

更新日:2026年9月12日監修:村井亮介(歯科医師・DDS, MSD/日本補綴歯科学会 会員)

1歳6か月児健診・3歳児健診の歯科健診で「要精密検査」「要観察」と書かれた紙を受け取り、どの程度心配すべきか迷う保護者は少なくありません。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)の診療の場でも、健診の結果票を手に「O2型とは何か」「虫歯はどこにあるのか」と相談に来られる方が続いています。この健診は母子保健法に基づいて市町村が行うもので、歯科医師が短時間で虫歯の有無と広がり方、歯の汚れ、かみ合わせ、歯ぐき、生え方を記録します。判定は「今すぐ治療が必要」という意味とは限らず、多くは「歯科医院で詳しく見てもらう入口」です。このページでは、う蝕罹患型(うしょくりかんがた:虫歯のでき方による分類)と判定の読み方、「要精密検査」と言われたときの行動、健診だけでは分からないこと、名古屋市での実施状況を整理します。健診をきっかけに初めて歯科医院に行く場合の準備は<a href="/treatment/haisha-debut/">子どもの歯医者デビューはいつから?初めての受診の流れと準備</a>にまとめています。

保健センターの歯科健診で歯科医師が幼児の口の中をミラーで確認している場面のイラスト

先に押さえておきたい要点

  • 1歳6か月児健診と3歳児健診は母子保健法で定められた公的な健診で、歯科部分は歯科医師が担当
  • 見る項目は、虫歯の有無と本数、う蝕罹患型、歯の汚れ、歯ぐき、かみ合わせ、歯の生え方、癖
  • う蝕罹患型はO・A・B・Cの記号で表され、虫歯の「場所と広がり」から将来のなりやすさを推定する分類
  • 「要観察」「要精密検査」は治療の宣告ではなく、歯科医院で確かめてほしいという意味。1か月以内を目安に受診
  • 健診は短時間の視診が中心で、歯と歯の間や奥歯の溝の虫歯は見つけにくい
  • 名古屋市の健診とフッ素塗布の内容は年度で変わることがあり、2026年9月時点の案内は公式情報で確認する
結果票の記号と判定は自治体によって表記が少しずつ違います。代表的な区分と、その後の行動の目安を表にしました。
記号・判定意味健診後にすること
O1型虫歯がなく、汚れや癖などの危険因子も少ない(1歳6か月児)家庭のケアを続ける
O2型虫歯はないが、汚れが多い・歯ぐきの炎症など、近い将来に虫歯ができやすい要素がある(1歳6か月児)歯科医院で磨き方と食生活の指導を受ける
O型虫歯がない(3歳児)定期的なフッ素塗布と検診を続ける
A型上の前歯だけ、または奥歯だけに虫歯がある早めに受診し、治療と再発予防を相談する
B型上の前歯と奥歯の両方に虫歯がある受診して治療計画を立て、生活習慣も見直す
C型下の前歯に虫歯がある。唾液で守られやすい場所まで進んだ、最も進行しやすい型速やかに受診し、原因を含めて対応する
要観察虫歯の疑い、初期の白濁、かみ合わせなど気になる点があるが、すぐの治療は判断できない歯科医院で経過を見る間隔を決めてもらう
要精密検査健診の環境では確定できず、歯科医院で詳しく調べる必要がある1か月以内を目安に受診し、必要ならレントゲンで確認する
※表は目安です。記号の名称や判定区分は自治体の様式によって異なるため、手元の結果票の説明欄とあわせてご覧ください。

1歳6か月児健診と3歳児健診はどんな制度か

1歳6か月児健診と3歳児健診は、母子保健法第12条で市町村に実施が義務づけられた乳幼児健康診査です。発育、栄養、発達、目や耳、歯と口の状態を、小児科医・歯科医師・保健師・歯科衛生士などが分担して確認します。対象は、1歳6か月を過ぎて2歳になるまでの子どもと、3歳を過ぎて4歳になるまでの子どもで、費用はかかりません。 1歳6か月頃は上下の前歯と第一乳臼歯(だいいちにゅうきゅうし:手前の奥歯)が生えそろい、食事が大人に近づく時期です。3歳頃には20本の乳歯がすべて生え、かみ合わせが一通り完成します。乳歯の虫歯が急に増えるのは、ちょうどこの二つの健診の間です。

歯科健診で歯科医師が見ている項目

歯科健診の時間は1人あたり数分です。歯科医師は次の項目を順に確認し、歯科衛生士や保健師が記録します。 一つ目は、虫歯の有無と本数です。歯を一本ずつ見て、未処置の虫歯と処置済みの歯を数えます。3歳児のこの数は全国で集計され、地域の子どもの口の健康の指標になります。 二つ目は、う蝕罹患型です。虫歯があるかないかだけでなく、「どの場所にできているか」で型を分け、生活習慣や進みやすさを推定して指導の内容を決める材料にします。 三つ目は、歯の汚れの程度です。歯垢(しこう:歯の表面に付く細菌のかたまり)が前歯にどの程度付いているかを段階で見ます。1歳6か月で汚れが多い子は、3歳までに虫歯ができる割合が高いことが知られています。 四つ目は、歯ぐきと粘膜です。腫れや出血、口の中のできもの、舌の裏のすじの短さなどを見ます。 五つ目は、かみ合わせと歯の生え方です。反対咬合(はんたいこうごう:下の前歯が上の前歯より前に出ている状態)や前歯が開いている状態、歯の本数、癒合歯(ゆごうし:二本の歯がくっついて生えたもの)やエナメル質形成不全の有無を確認します。 六つ目は、癖と生活習慣です。指しゃぶりやおしゃぶり、哺乳瓶、寝る前の授乳、甘い飲み物の回数を、問診票と口の中の状態から総合して見ます。

う蝕罹患型O1・O2・A・B・Cの読み方

結果票で最も質問が多いのがこの記号です。1歳6か月児健診と3歳児健診では分け方が少し違います。 1歳6か月児健診では、虫歯のない子をさらに二つに分けます。O1型は、虫歯がなく、汚れも少なく、危険因子が見当たらない状態です。O2型は、虫歯はないものの、汚れが多い、寝る前の授乳が続いているなど、近い将来に虫歯ができやすい要素がある状態です。「虫歯はないのにO2」と戸惑う保護者が多いのですが、これは「今のうちに習慣を整えれば防げる」という前向きな区分です。3歳児健診では、虫歯のない子はまとめてO型と表記されます。 A型は、上の前歯だけ、または奥歯だけに虫歯がある状態です。上の前歯の場合は寝る前の授乳や哺乳瓶の甘い飲み物、奥歯だけの場合は溝の磨き残しやおやつの回数が関わっていることが多いです。上の前歯が溶けるように進む虫歯の仕組みとやめ方は哺乳瓶う蝕(ボトルカリエス)とは|上の前歯が溶ける原因とやめ方で詳しく扱っています。 B型は、上の前歯と奥歯の両方に虫歯がある状態です。口の中全体が虫歯になりやすい環境と考え、歯磨きだけでなく食事や飲み物の与え方まで見直します。 C型は、下の前歯に虫歯がある状態です。下の前歯は唾液の出口に近く、乳歯の中で最も虫歯になりにくい場所です。そこにまでできているのは、口の中全体で虫歯が強く進みやすい状態を意味し、四つの型の中で最も注意が必要とされています。 診療の場で結果票を見せていただくと、A型やB型でも保護者が虫歯の場所を把握していないことがよくあります。乳歯の初期の虫歯は白く濁った線や茶色い点として現れ、痛みがないためです。どの変化までが様子見でよいかは乳歯の虫歯のサイン|白い線・茶色い点はどこまで様子を見てよいかにまとめています。

かみ合わせ・歯ぐき・生え方で指摘されやすいこと

虫歯以外の項目で「要観察」が付くことも珍しくありません。 反対咬合は、3歳児健診で最も指摘の多いかみ合わせの問題です。成長とともに自然に治るものと、あごの骨格が関わっていて治りにくいものがあり、3歳の時点で治療を急ぐことは多くありませんが、経過を見る場所として歯科医院につないでおくことが勧められます。 前歯がかみ合わず開いている開咬(かいこう)は、指しゃぶりやおしゃぶりの継続が関わることが多い項目です。3歳頃までにやめられれば、多くは自然に改善に向かいます。やめさせる時期と方法の考え方は指しゃぶり・おしゃぶりは歯並びに影響する?やめさせる時期と方法をご覧ください。 歯の本数は、1歳6か月で12〜16本程度、3歳で20本が目安ですが、個人差が大きい項目です。1歳6か月で前歯しか生えていなくても、生えるのが遅いだけのことがほとんどです。癒合歯やエナメル質形成不全は、その歯が虫歯になりやすいため、予防を強める対象として記録されます。
乳歯の歯列図の上に虫歯のできた場所をA型・B型・C型に分けて示した図

「異常なし」「要観察」「要精密検査」「要治療」判定の意味

健診の総合判定は、多くの自治体で「異常なし」「要指導」「要観察」「要精密検査」「要治療」といった区分で示されます。名称は様式で異なりますが、意味合いは次のとおりです。 「異常なし」は、その日の視診の範囲で問題が見つからなかった意味で、虫歯がないと証明されたわけではありません。 「要指導」は、虫歯はないが、汚れが多い、飲み物の与え方に課題があるなど、生活習慣で改善したい点があるときに付きます。 「要観察」は、虫歯の疑いがある白濁、進行が止まって見える虫歯、かみ合わせの問題など、今すぐ治療は判断できないが、放置してよいとも言えない状態に付きます。歯科医院で経過を見る間隔を決めてもらうのが基本です。 「要精密検査」は、健診の環境では確定できないため、歯科医院で詳しく調べてほしいという意味です。虫歯の深さが判断できない、歯と歯の間が怪しい、歯ぐきの変化の原因を確かめたいといった場面で使われます。 「要治療」は、明らかな虫歯など処置が必要な状態が確認されたときに付きます。早めに受診してください。 判定と、健診後に何か月ごとに歯科医院で見てもらうかは別の話です。年齢に応じた検診の間隔と内容は子どもの定期検診は何か月ごと?年齢別の内容・費用と通い続ける意味で整理しています。

「要精密検査」と言われたときに取る行動

まず、慌てなくて大丈夫です。乳歯の虫歯は数日で急に悪化するものではありませんが、数か月先延ばしにすると処置の内容が変わることはあるため、1か月以内を目安に受診の予定を立ててください。 受診先は、小児の診療に慣れた歯科医院であれば、小児歯科でも一般歯科でも構いません。かかりつけがない場合は、この機会に決めることをお勧めします。どちらに行くか迷うときの見るポイントは小児歯科と一般歯科の違い|子どもをどちらに連れて行くか・医院選びで見るポイントにまとめました。 持ち物は、健診の結果票、母子健康手帳、健康保険証、子ども医療費の受給者証です。結果票の記載をもとに気になった歯を重点的に確認できます。 精密検査は、明るいライトの下で歯を乾かし、拡大鏡や写真で一本ずつ確認するところから始まります。歯と歯の間に虫歯が疑われる場合や、歯の中を確かめたい場合には、レントゲン撮影を提案されることがあります。撮る理由と被ばく量、撮らない選択肢は子どもの歯科レントゲンは安全?被ばく量・撮る理由・撮らない選択と親が確認できることで確認できます。 初期の虫歯であれば削らずにフッ素塗布と経過観察で進行を止める方針が多く、進んだ虫歯であれば年齢と協力度に合わせて治療の順番を決めます。 1歳6か月や3歳のお子さんは、歯科医院で口を開けられないこともよくあります。診療の場では、初回は器具を見せて椅子に座る練習だけで終えることもあり、失敗ではありません。慣らし方と医院の対応は子どもが歯医者で泣く・暴れる|押さえて治療するべきか、慣らし方(トレーニング)と医院の対応で扱っています。

健診では分からないこと

健診の歯科診査は、限られた時間と設備で行う視診です。次のことは見つけにくいと理解しておいてください。 第一に、歯と歯の間の虫歯です。乳歯の奥歯は隣同士がぴったり接しているため、間にできた虫歯はミラーからは見えず、ある程度進むかレントゲンを撮るまで分からないことが多い場所です。3歳頃から増え始め、健診で「異常なし」でも歯科医院での確認が勧められる理由の一つです。この見えない虫歯の考え方は子どもの歯と歯の間の虫歯|見えない虫歯とレントゲンの必要性で詳しく解説しています。 第二に、奥歯の溝の深い部分です。入口が細く中で広がる虫歯は、表面からは小さな点にしか見えません。 第三に、虫歯の深さです。見た目が小さくても神経の近くまで達していることがあり、黒く見えても進行が止まっていることもあります。 第四に、泣いて口を閉じてしまったときの状態です。「異常なし」が付いていても、本人が泣いていた場合は見えていない可能性を考えてください。

健診後にかかりつけ歯科につなぐ流れ

健診の判定にかかわらず、この時期に「かかりつけの歯科医院」を持っておくことが、その後の虫歯予防を左右します。健診は2回しかなく、間の1年半は家庭と歯科医院で見守るしかないからです。判定を生かすには、寝る前の授乳と哺乳瓶の卒業、甘い飲み物とおやつの回数、仕上げ磨き、フッ素入り歯磨き剤の四つを、かかりつけと一緒に見直すことが近道です。 判定が「要精密検査」「要治療」であれば、1か月以内の受診が目安です。「要観察」「要指導」であれば、結果票を持って数か月以内に一度受診し、経過を見る間隔を決めてもらいます。「異常なし」であっても、歯が生えそろうこの時期に一度受診し、フッ素塗布と磨き方の確認を受けておくと、次の健診までを安心して過ごせます。 受診の間隔は、虫歯のリスクが低ければ6か月ごと、汚れが多い・虫歯があった・O2型やA型以上なら3〜4か月ごとが目安です。子どもの虫歯の原因から治療、予防までの全体像は子どもの虫歯|原因・治療・予防を歯科医が解説をご覧ください。
健診の結果票を持って歯科医院を訪れた保護者と幼児を歯科医師が迎えている場面の図

名古屋市の健診とフッ素塗布の実施状況

名古屋市では、1歳6か月児健診と3歳児健診が各区の保健センターを中心に実施され、歯科診査と歯科衛生士による保健指導が含まれています。加えて、乳幼児向けのフッ化物塗布の事業を行う自治体は多く、名古屋市でも健診にあわせて、あるいは別の機会に、フッ素塗布や歯みがき指導を受けられる仕組みが設けられてきました。 ただし、対象の年齢や回数、会場、費用の有無は自治体ごとに異なり、年度によって見直されることがあります。この記事では、2026年9月時点で「名古屋市には乳幼児向けの歯科健診とフッ素塗布の事業がある」という範囲にとどめ、具体的な内容は通知文と公式情報で確認することをお勧めします。 自治体のフッ素塗布は年に数回にすぎず、歯科医院での定期的な塗布と家庭のフッ素入り歯磨き剤の併用が基本です。塗布の頻度と家庭でのフッ素との違いは子どものフッ素塗布|頻度・効果・家庭でのフッ素との違いで解説しています。 健診そのものは無料ですが、健診後に歯科医院で受ける精密検査、フッ素塗布、虫歯の治療は保険診療です。名古屋市にお住まいのお子さんは子ども医療費助成の対象となり、2026年9月時点では窓口での自己負担が生じないことが多いです。助成の範囲と自己負担が出るケースは子ども医療費助成は歯医者でも使える?無料になる範囲と自己負担が出るケース【名古屋市】にまとめています。

よくある質問

1歳6か月児健診の歯科健診では何を見ていますか

虫歯の有無と本数、う蝕罹患型、歯の汚れの程度、歯ぐきと粘膜、かみ合わせ、歯の生え方と本数、指しゃぶりや哺乳瓶などの癖を確認します。1人あたり数分の視診が中心で、歯科医師が口の中を見て歯科衛生士が記録し、その場で磨き方や飲み物の与え方の保健指導を受けられることが多いです。

虫歯はないのにO2型と書かれたのはなぜですか

O2型は「虫歯はないが、近い将来に虫歯ができやすい要素がある」という区分です。歯の汚れが多い、歯ぐきに炎症がある、寝る前の授乳が続いているといった場合に付きます。治療の必要はありませんが、歯科医院で磨き方と生活習慣の指導を受けておくと、3歳児健診までに虫歯を防げる可能性が高まります。

C型は何が問題なのですか

C型は、下の前歯に虫歯がある状態です。下の前歯は唾液の出口に近く、乳歯の中で最も虫歯になりにくい場所とされています。そこにまで虫歯ができているのは、口の中全体で虫歯が強く進みやすい状態を意味し、四つの型の中で最も注意が必要です。歯磨きだけでなく、授乳や飲み物、おやつの与え方まで含めて見直します。

要精密検査と言われたらいつまでに受診すべきですか

1か月以内を目安に受診してください。乳歯の虫歯は数日で急変しませんが、数か月放置すると処置の内容が変わることがあります。結果票、母子健康手帳、健康保険証、子ども医療費の受給者証を持参すると、健診で気になった歯を重点的に確認できます。初回は口を開ける練習だけで終わることもあり、それ自体は問題ありません。

健診で異常なしなら歯科医院に行かなくてよいですか

行っておくことをお勧めします。健診は短時間の視診で、歯と歯の間や奥歯の溝の虫歯、虫歯の深さは判断しにくく、泣いていた場合は十分に見えていないこともあります。異常なしは「見える範囲で問題がなかった」という意味です。次の健診まで1年半空くため、一度受診してフッ素塗布と磨き方の確認を受けると安心です。

3歳児健診で反対咬合と言われましたが治療は必要ですか

3歳の時点で治療を急ぐことは多くありません。乳歯の反対咬合には、成長とともに自然に改善するものと、あごの骨格が関わって改善しにくいものがあります。どちらかは経過を見なければ判断できないため、歯科医院で定期的に見てもらう体制を作っておくことが大切です。指しゃぶりや口呼吸が関わる場合は、その改善が先になります。

1歳6か月で歯が少ないと言われましたが心配ですか

多くは生えるのが遅いだけで心配いりません。1歳6か月で12〜16本程度が目安ですが個人差が大きく、前歯しか生えていない子もいます。1本も生えていない、左右で大きく違う場合は、3歳児健診を待たずに歯科医院で確認します。レントゲンで歯の芽を確かめることもありますが、まずは経過観察になることがほとんどです。

名古屋市で健診後の精密検査や治療に費用はかかりますか

健診そのものは無料で、健診後の歯科医院での精密検査やフッ素塗布、虫歯の治療は保険診療です。名古屋市にお住まいのお子さんは子ども医療費助成の対象となり、2026年9月時点では窓口での自己負担が生じないことが多いです。健康保険証と医療証を持参してください。自治体のフッ素塗布事業の対象は年度で変わるため公式情報で確認を。

まとめ

1歳6か月児健診と3歳児健診の歯科健診は、母子保健法に基づいて市町村が行う公的な健診で、歯科医師が短時間で虫歯の有無と本数、う蝕罹患型、歯の汚れ、歯ぐき、かみ合わせ、歯の生え方、癖を確認します。結果票のO1・O2・A・B・Cは虫歯の「場所と広がり」から将来のなりやすさを推定する記号で、O2型は習慣を整える対象、C型は最も注意が必要な型です。「要観察」「要精密検査」は治療の宣告ではなく、歯科医院で確かめてほしいという意味で、1か月以内を目安に結果票を持って受診します。健診は視診が中心で、歯と歯の間や奥歯の溝の虫歯、虫歯の深さ、泣いて見えなかった部分は分かりません。異常なしであっても、次の健診までの1年半をかかりつけの歯科医院で埋める考え方で、一度受診して間隔を決めておくことをお勧めします。名古屋市の健診とフッ素塗布の事業は年度で内容が変わることがあるため、公式情報の確認が確実です。愛知・東海にお住まいで、健診をきっかけに初めて歯科医院を受診する方は、子どもの歯医者デビューはいつから?初めての受診の流れと準備もあわせてご覧ください。費用や制度は2026年9月時点の情報です。

参考・出典

  • 厚生労働省「乳幼児健康診査」 https://www.mhlw.go.jp/
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「乳幼児期の口腔の健康」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
  • 日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱」 https://www.jspd.or.jp/
  • 日本歯科医師会「歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」 https://www.jda.or.jp/park/
  • 日本小児科学会 https://www.jpeds.or.jp/
  • 名古屋市公式ウェブサイト「乳幼児健康診査」 https://www.city.nagoya.jp/

監修:村井 亮介(DDS, MSD/米国インディアナ大学大学院 補綴科修了)
Indiana University 大学院 補綴科修了/ACP・ITI・AO・日本補綴歯科学会 会員。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)を拠点に、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ向けて情報を発信しています。理念は「10年後も削り直さない治療」。

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