対象エリア:名古屋(中区・栄・名古屋駅)をはじめ、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ。
詰め物・被せ物の治療は何回通うのか。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)の歯科医院で「型取りをして次回入れます」と言われたとき、仕事の予定を組みたい方、引っ越しや出産を控えている方、通院が続くのが不安な方から、この質問はとても多く寄せられます。結論から言えば、神経を取らずに済む虫歯の詰め物(インレー)なら2回、被せ物(クラウン)なら2〜3回、根管治療をともなう場合は合計で5〜8回前後というのが一般的な目安です。ただし、歯の状態、選ぶ材料、技工物(歯科技工士が作る詰め物・被せ物)ができあがるまでの日数、医院の予約状況で前後します。このページでは、治療の種類別の通院回数と期間、1回あたりの所要時間、通院の間隔をどこまであけてよいか、回数を減らすためにできることを、診療の場での実感を交えて整理します。型取りが苦手で治療をためらっている方は、<a href="/treatment/katatori-nigate/">歯医者の型取りが苦手・オエッとなる|嘔吐反射の対策と光学スキャナー</a>もあわせてご覧ください。

先に結論:通院回数は「神経を残せるか」と「材料」でほぼ決まる
- その日に終わる白い詰め物(コンポジットレジン)は1回。型取りが不要なため
- 神経を取らない詰め物(インレー・アンレー)は2回。1回目に削って型取り、2回目に装着
- 神経を取らない被せ物(クラウン)は2〜3回。仮歯の期間をはさむため、色や形の確認で1回増えることがある
- 根管治療が必要な歯は、根管治療2〜4回+土台1回+型取り1回+装着1回で、合計5〜8回前後
- 技工物ができるまでの期間は保険で1〜2週間、自費のセラミックで2〜3週間が目安
- 通院の間隔は1〜2週間が標準。仮のふたのまま1か月以上あけると、ずれや虫歯の再発の原因になる
治療の種類別・通院回数と期間の早見表
まず全体像を表で確認してください。回数は「その歯の治療を始めてから最終的な詰め物・被せ物が入るまで」で数えています。定期検診や、他の歯の治療は含みません。| 治療の種類 | 通院回数 | 期間の目安 | 回数が増える主な理由 |
|---|---|---|---|
| コンポジットレジン(白い詰め物) | 1回 | 当日 | 虫歯が複数本ある、深くて経過観察を要する |
| インレー・アンレー(神経あり) | 2回 | 1〜3週間 | 削った後にしみが強く、様子見をはさむ |
| クラウン(神経あり) | 2〜3回 | 2〜4週間 | 前歯の色合わせ、仮歯での噛み合わせ確認 |
| クラウン(根管治療あり) | 5〜8回 | 1〜3か月 | 根の本数が多い、膿がたまっていて消毒に回数がかかる |
| 自費セラミック(インレー・クラウン) | 2〜4回 | 2〜5週間 | 試適(仮合わせ)と色の最終確認を別日に行う |
| ブリッジ(3本連結) | 3〜5回 | 3〜6週間 | 支えの歯が2本以上あり、根管治療や土台が必要になりやすい |
1回で終わる治療:コンポジットレジン
小さな虫歯や、前歯の欠けの一部は、コンポジットレジン(歯科用のプラスチック)を直接詰めて光で固める方法で、その日のうちに終わります。型取りをしないため、技工所へ送る工程がなく、通院は1回です。対象になる虫歯の大きさや、向かないケースはコンポジットレジン(白い詰め物)で治せる範囲|その日に終わる治療の条件・向かない虫歯・変色や欠けの対処で解説しています。 ただし、虫歯が深く神経に近い場合は、いったん薬を入れて仮のふたをし、数週間しみや痛みの経過を見てから詰めることがあります。この場合は2回になります。2回で終わる治療:インレー・アンレー
奥歯の虫歯が中程度で、神経を残せる場合の標準的な流れです。- 1回目(30〜60分):麻酔をして虫歯を取り除き、詰め物が入る形に整え、型取りをする。削った部分には仮のふた(仮封材)を入れる
- 技工所で製作(保険で1〜2週間、自費で2〜3週間)
- 2回目(20〜40分):仮のふたを外し、できあがった詰め物を試しに入れて高さと接触を調整し、接着する

2〜3回になる治療:神経を残した被せ物(クラウン)
歯が大きく欠けている、古い被せ物をやり直す、といった場合で神経を残せるときは、被せ物(クラウン)の治療になります。インレーとの違いは、削る範囲が歯の全周におよぶため、技工物ができるまでの間、仮歯を入れて過ごす点です。- 1回目:麻酔、古い被せ物や虫歯の除去、歯の形成、型取り、仮歯の装着(45〜60分)
- 2回目:仮歯を外して被せ物を試しに入れ、適合と噛み合わせを確認して装着(30〜40分)
- 必要に応じて3回目:前歯で色や形を細かく合わせる場合、仮歯で噛み合わせを様子見してから最終装着する場合
5〜8回になる治療:根管治療をともなう被せ物
虫歯が神経まで達している、または以前に神経を取った歯を治療し直す場合は、被せ物の前に根管治療(歯の根の中の消毒)が必要です。通院回数が最も多くなるのはこのケースで、根管治療が2〜4回、土台(コア)を立てるのに1回、被せ物の型取りに1回、装着に1回、合計5〜8回前後です。 根管治療後の流れは根管治療後の被せ物ができるまで|型取り・仮着・装着の流れと回数で詳しく解説しています。根の本数が多い奥歯や、根の先に膿がたまっている歯では、消毒の回数が増えるため、期間が1〜3か月におよぶこともあります。 被せ物にするからといって、神経を取らなければならないわけではありません。神経を残して被せられる条件は被せ物にするには神経を取る必要がある?神経を残したまま被せられる条件と判断の流れで整理しています。1回あたりの所要時間の目安
| 処置の内容 | 所要時間 | 時間が延びやすい場面 |
|---|---|---|
| 虫歯除去+形成+型取り(インレー) | 30〜60分 | 虫歯が深い、麻酔が効きにくい、型取りをやり直す |
| 形成+型取り+仮歯(クラウン) | 45〜60分 | 古い被せ物や土台の除去に時間がかかる |
| 詰め物・被せ物の装着 | 20〜40分 | 噛み合わせや隣の歯との接触の調整が多い |
| 試適(仮合わせ)のみ | 15〜30分 | 色や形の微調整を技工所へ依頼する |
通院の間隔はどこまであけてよいか
型取りから装着までの間隔は、技工物の製作日数に合わせて1〜2週間が標準です。予定が合わず延びる場合、2〜3週間程度であれば大きな問題は起きにくいものの、仮のふたや仮歯は長期間の使用を前提にしていません。- 仮のふた(仮封材)は少しずつすり減り、1か月を超えるとすき間から細菌が入りやすくなる
- 仮歯は接着が弱く、割れたり外れたりしやすい
- 隣の歯や噛み合う歯がわずかに動き、できあがった詰め物・被せ物が入らなくなることがある
通院回数を減らすためにできること
- 複数の歯を同じ日に治療する:隣り合う歯なら、同じ麻酔で形成と型取りをまとめて行えることが多い
- 虫歯が小さいうちに受診する:レジンで1回で済む段階なら、型取りも仮歯も不要
- 予約を技工物の完成日に合わせて先に押さえる:装着日の予約が取れず、間隔だけが延びるのを防げる
- 間隔があきそうなら事前に伝える:仮歯の設計や治療順序を変えて対応できる

回数が予定より増える主な場面
治療を始めてから回数が増えるのは、次のような場合です。診療の場でも「2回と聞いていたのに」という声が出やすいところなので、あらかじめ知っておくと安心です。- 削ってみたら虫歯が神経に達していた:予定を変更して根管治療に進むため、回数が大きく増える
- 装着後に高さの違和感や頬を噛む症状が出た:短時間の調整で1回追加。新しい被せ物で頬の内側を噛みやすくなる仕組みは頬の内側をよく噛む原因|たまたま?それとも歯並び・疲れのサイン?で説明している
- できあがった技工物の適合や色が合わなかった:再製作になると型取りからやり直し。基準は出来上がった被せ物が合わない・気に入らない|作り直しになる基準と費用・保証の扱いを参照
- 治療の途中で材料を変えたくなった:型取りの前なら変更しやすいが、型取り後は再製作になることがある。詳細は被せ物の材料は治療の途中で変えられる?保険から自費への切り替えのタイミングにまとめた
自費のセラミックで回数が1回増えることがある理由
自費のセラミックの詰め物・被せ物では、装着の前に「試適(しても)」と呼ばれる仮合わせを別の日に行うことがあります。できあがった技工物を接着せずに歯に置き、隣の歯との色の調和、形、歯ぐきとの境目のなじみを、自然光の下や鏡で確認する工程です。この段階で色や形の修正を技工所に依頼すると、装着日がさらに1〜2週間先になります。 回数が増えるのは一見デメリットですが、前歯の自費治療では、接着してしまうと色の修正ができないため、確認の1回を設けたほうが結果的に満足度が高くなります。奥歯のセラミックインレーでは、試適と装着を同じ日に行うことが一般的です。回数が気になる場合は、試適を設けるかどうかを型取りの日に確認しておくとよいでしょう。診療の場では、前歯の自費治療で試適を省いた結果、装着後に色の違いが気になって作り直しになり、かえって回数と費用が増えた例を経験しています。確認の1回は、やり直しを防ぐための保険と考えると納得しやすいはずです。型取りの日までに準備しておくこと
- 持病や服用中の薬を伝える:麻酔や処置時間の配慮に関わる
- 治療後の予定を確認する:麻酔の日は食事や会議の時間がずれる。装着日の予約もあわせて取る
- 間隔があく予定を伝える:出張・帰省・出産などがあれば、仮歯の設計や治療順序を調整できる
- 型取りが苦手なら申告する:小さめのトレーや口腔内スキャナーなどの選択肢を医院側が用意しやすい
- 材料の希望を決めておく:保険か自費かを型取りの前に決めると、再製作を避けられる
名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)で通院計画を立てるときのポイント
名古屋市内の中心部は、平日夜や土曜に診療する医院が多く、勤務先の近くと自宅の近くのどちらで治療を受けるかを最初に決めておくと、装着日の予約が取りやすくなります。転勤や引っ越しの予定がある方は、型取りから装着までを転居前に終えられるかを初回に相談してください。愛知・東海エリア内の転居なら、装着だけを転居先の医院で受けることも状況によっては可能ですが、技工物の受け渡しや費用の扱いが医院ごとに異なるため、事前の確認が必要です。 治療の全体像や材料ごとの費用は詰め物・被せ物の種類と費用|保険と自費の違いで、削る量による詰め物・被せ物の使い分けはインレー・アンレー・クラウンの違い|削る量と選ばれる基準でそれぞれ解説しています。よくある質問
詰め物の治療は最短で何回で終わりますか
コンポジットレジンで治せる小さな虫歯なら1回で終わります。型取りが必要なインレーやアンレーは、削って型取りをする日と、できあがったものを入れる日の2回が最短です。神経を残せる被せ物は2〜3回、根管治療が必要な歯は5〜8回前後が目安です。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)の一般的な歯科医院でも、この回数の考え方は共通しています。型取りから装着までどのくらい待ちますか
保険の詰め物・被せ物は1〜2週間、自費のセラミックは2〜3週間が目安です。技工所で製作する期間に、医院と技工所の間の受け渡し日数が加わります。年末年始や大型連休をはさむと1週間ほど延びることがあります。装着日の予約は、型取りの日に技工物の完成予定を聞いて、その日に合わせて先に押さえておくと間隔が延びにくくなります。1回の治療にかかる時間はどのくらいですか
虫歯を削って型取りをする日は30〜60分、できあがった詰め物・被せ物を入れる日は20〜40分が目安です。被せ物で仮歯を作る日は45〜60分ほどかかります。麻酔をする日は、麻酔が切れるまで2〜3時間ほど食事を控える必要があるため、昼休みに受診する場合は麻酔の有無を事前に確認しておくと予定が立てやすくなります。通院の間隔が3週間以上あいても大丈夫ですか
2〜3週間程度なら大きな問題は起きにくいものの、仮のふたや仮歯は長期の使用を想定していません。1か月を超えると、仮のふたのすき間から細菌が入る、仮歯が外れる、隣の歯が動いて技工物が合わなくなる、といった問題が起きやすくなります。間隔があく見込みがあるときは型取りの前に伝えると、仮歯を丈夫に作るなどの対応ができます。複数の歯をまとめて治療すると回数は減りますか
減ることが多いです。隣り合う歯や同じ側の歯なら、同じ麻酔で複数の歯を削り、まとめて型取りをして、次回にまとめて装着できます。ただし、左右両側を同時に治療すると食事がしにくくなるため、片側ずつ進めるのが一般的です。神経の治療が必要な歯が混ざっている場合は、その歯だけ回数が多くなります。治療計画の段階で希望を伝えてください。途中で虫歯が神経に達していると分かったら回数はどうなりますか
その場で根管治療に切り替わり、回数は5〜8回前後に増えます。レントゲンでは神経との距離が分かりにくいことがあり、実際に削った所見で最終判断するためです。神経の近くまで進んだ虫歯でも、炎症が軽ければ薬で神経を保存する方法を試みる場合があります。回数が増えるのは治療の失敗ではなく、歯を残すために必要な工程が加わったと考えてください。装着した後にもう一度通う必要はありますか
多くの場合は装着日で終わりますが、数日たって高さの違和感や頬を噛む症状が出た場合は、短時間の調整で1回追加になります。噛み合わせの違和感を我慢していると、歯や顎に負担がかかるため、早めに調整を受けるのが安全です。装着から数か月たった時点で、定期検診を兼ねて詰め物・被せ物の状態を確認する医院も多くあります。転勤や引っ越しの前に治療を終えられますか
神経を残せる詰め物・被せ物なら、2〜4週間あれば終えられることが多いです。根管治療が必要な歯は1〜3か月かかるため、転居前に終わらない場合は、転居先の医院への引き継ぎを相談します。名古屋・愛知・東海エリア内の転居なら、装着だけを転居先で受けることも状況次第で可能ですが、技工物の受け渡しや費用の扱いは医院ごとに異なるため、事前に確認してください。まとめ
詰め物・被せ物の治療の通院回数は、その日に終わるコンポジットレジンが1回、神経を残せるインレー・アンレーが2回、神経を残せるクラウンが2〜3回、根管治療をともなう場合が5〜8回前後というのが目安です。型取りから装着までは保険で1〜2週間、自費で2〜3週間の製作期間があり、通院の間隔は1〜2週間が標準で、仮のふたや仮歯のまま1か月以上あけるのは避けてください。回数を減らすには、複数の歯をまとめて治療する、虫歯が小さいうちに受診する、装着日の予約を先に押さえる、間隔があく見込みを事前に伝える、といった工夫が有効です。名古屋・愛知で治療の予定を立てる方は、歯医者の型取りが苦手・オエッとなる|嘔吐反射の対策と光学スキャナーと詰め物・被せ物を入れた当日の注意|食事はいつから・仮着と本接着の違いもあわせてご覧ください。参考・出典
- 日本補綴歯科学会「補綴歯科診療ガイドライン」 https://www.hotetsu.com/
- 日本歯科保存学会「う蝕治療ガイドライン」 https://www.hozon.or.jp/
- 日本歯内療法学会「歯内療法診療ガイドライン」 https://www.jea.gr.jp/
- 厚生労働省「歯科診療報酬点数表」(歯冠修復及び欠損補綴) https://www.mhlw.go.jp/
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯の治療(修復・補綴)」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/