乳歯が生えるのが遅い|1歳を過ぎても生えないときの目安と受診が必要なケース

対象エリア:名古屋(中区・栄・名古屋駅)をはじめ、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ。

更新日:2026年9月12日監修:村井亮介(歯科医師・DDS, MSD/日本補綴歯科学会 会員)

「生後8か月になっても歯が生えてこない」「1歳を過ぎたのにまだ1本も生えない」。乳歯が生えるのが遅いという相談は、名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)の診療の場でも、1歳前後のお子さんの保護者からよく寄せられます。先にお伝えすると、乳歯の生える時期には大きな個人差があり、1歳の誕生日を過ぎてから最初の歯が顔を出す子も珍しくありません。その一方で、1歳半を過ぎても1本も生えていない、左右で半年以上の差がある、歯ぐきに膨らみや色の変化があるといった場合は、歯の芽(歯胚:しはい)の有無や全身の発育を一度確認しておきたいところです。このページでは乳歯に絞って、平均的な萌出(ほうしゅつ:歯が生えてくること)の時期と個人差の幅、遅れやすい要因、順番や左右差の見方、家庭でできること、レントゲンで確認する時期、受診の目安を整理します。乳歯が抜けたあとに永久歯が生えてこない場合は原因も検査も別物なので、本文の中で専用のページを案内します。乳歯から永久歯への生え替わり全体の流れは<a href="/treatment/kids-eruption-2/">乳歯から永久歯への生え替わり|時期・注意点・トラブル別の対処</a>にまとめています。

下の前歯が2本だけ生え始めた1歳前後の赤ちゃんの口元のイラスト

先に押さえておきたいポイント

  • 最初の乳歯(下の前歯)は生後6〜9か月頃に生えることが多いが、4か月から1歳過ぎまで幅がある
  • 1歳の誕生日に歯が0本でも、それだけで異常とは言えない
  • 1歳3か月〜1歳半を過ぎても1本も生えていなければ、レントゲンを含めた確認を歯科で受ける
  • 早産・低出生体重で生まれた子は、出産予定日から数えた月齢(修正月齢)で考える
  • 生える順番の入れ替わりや、左右で2〜3か月のずれはよくあること
  • 歯ぐきの青紫の膨らみは萌出嚢胞(ほうしゅつのうほう)のことが多く、たいてい自然に破れて歯が出てくる
  • 生え始めが遅くても、乳歯20本がそろう3歳頃には多くの子が追いつく
歯の種類ごとに、平均的な時期と「相談を考える目安」をまとめました。
歯の種類生える時期の目安相談を考える目安
下の前歯(乳中切歯)生後6〜9か月1歳3か月を過ぎても1本も生えない
上の前歯(乳中切歯)生後8〜11か月下の前歯から半年以上遅れる
上下の横の前歯(乳側切歯)生後10か月〜1歳1か月1歳半を過ぎても前歯が4本未満
第一乳臼歯(手前の奥歯)1歳2か月〜1歳6か月2歳を過ぎても奥歯が1本もない
乳犬歯1歳4か月〜1歳9か月2歳半を過ぎても生えない
第二乳臼歯(一番奥)2歳〜2歳8か月3歳半を過ぎても20本そろわない
日本小児歯科学会の調査をもとにした目安です。右の列は「この時期を過ぎたら一度相談」の意味で、異常を示すものではありません。

乳歯が生える平均時期と個人差の幅

日本小児歯科学会の調査では、最初の歯である下の前歯(乳中切歯)が生える平均は生後8〜9か月前後です。続いて上の前歯が生後10か月頃、横の前歯(乳側切歯)が1歳前後、手前の奥歯(第一乳臼歯)が1歳4か月頃、乳犬歯が1歳6か月頃、一番奥の第二乳臼歯が2歳から2歳半頃に生え、3歳前後で20本がそろいます。 ただし、この数字はあくまで平均です。最初の歯が生える時期は、早い子で生後4か月、遅い子は1歳を過ぎてからと、半年以上の幅があります。1歳の誕生日に歯が1本もない子は10人に1人前後いると考えられており、少数派ではあっても、異常と呼ぶほど珍しいわけではありません。 歯科で「萌出遅延(ほうしゅつちえん)」という言葉を使うときは、目安として1歳3か月から1歳半を過ぎても1本も生えていない状態を指すことが多いところです。この時期を過ぎたら様子を見続けるのではなく、歯の芽があるかどうかを確認するのが安心につながります。 診療の場で感じるのは、生え始めが遅かった子でも、その後の歯は短い間隔で続けて生えてくることが多く、3歳頃にはほかの子と大きな差がなくなるという点です。最初の1本が出るまでが長いだけで、20本がそろう時期はそれほど変わりません。

生えるのが遅くなりやすい要因

遅れやすい要因を、頻度の高いものから順に見ていきます。 一つ目は、家族の傾向です。両親のどちらかが赤ちゃんの頃に歯が生えるのが遅かった場合、子どもも遅い傾向があります。母子手帳をたどると、同じ経過だったと分かることがよくあります。 二つ目は、早産や低出生体重です。歯の芽は妊娠中から決まったペースで育つため、予定日より早く生まれた子は出産予定日から数えた月齢(修正月齢)で考えるのが基本で、実際の月齢より2〜3か月遅く見えるのは自然なことです。 三つ目は、栄養と全身の発育です。体重の増え方が緩やかな子は、歯の萌出もゆっくりになる傾向があります。極端な栄養不足やビタミンD不足が原因になることもありますが、現在の日本では多くありません。 四つ目は、全身の病気です。先天性甲状腺機能低下症、ダウン症候群、髪や汗腺の発育に問題が出る外胚葉異形成症(がいはいようけいせいしょう)、鎖骨頭蓋異形成症などでは、歯の萌出が大きく遅れます。ただしこれらは、歯より先に別の症状で見つかることがほとんどです。 五つ目は、歯そのものがない先天欠如(せんてんけつじょ)です。乳歯の先天欠如は全体の0.5%前後と少なく、あるとすれば下の横の前歯に多いとされています。乳歯がない場所には永久歯もないことが多いため、見つかった場合は将来の歯並びまで含めて計画を立てます。永久歯側の先天欠如や埋伏(まいふく:骨の中に埋まったまま出てこないこと)については永久歯が生えてこない|乳歯が抜けて半年以上たつときに考える原因(埋伏・先天欠如)と検査で詳しく解説しています。 六つ目は、歯ぐきの厚みや硬さです。歯の芽は正常でも、歯ぐきの線維が厚いために出口が開きにくく、歯が顔を出すまで時間がかかることがあります。このほか、余分な歯(過剰歯)が通り道をふさいでいることもありますが、乳歯の時期には多くありません。

生える順番の乱れと左右差の見方

乳歯は、下の前歯、上の前歯、上の横の前歯、下の横の前歯、手前の奥歯、乳犬歯、一番奥の奥歯という順番で生えるのが標準的とされています。とはいえ、上の前歯が下より先に出る、横の前歯が真ん中より先に出る、奥歯が乳犬歯より先に出るといった入れ替わりは、健康な子でも普通に見られます。順番が違うこと自体は、治療や検査の理由にはなりません。 注意したいのは、順番の乱れに「一本だけ長く出てこない」が重なる場合です。横の前歯が出そろったのに真ん中の前歯が片方だけ出てこないときは、先天欠如や通り道をふさぐ過剰歯を考えて確認します。 左右差については、同じ種類の歯が左右で1〜3か月ずれて生えるのはよくあることです。片方が生えてから半年以上たっても反対側が出てこない場合を、確認の目安にしてください。 なお、生える順番と抜ける順番はおおむね対応しており、生えるのが遅かった歯は抜けるのも遅い傾向があります。抜ける時期の見方は乳歯がグラグラしてきた|自然に抜けるのを待つ目安・家で抜いてよいか・受診が必要なサインで解説しています。

歯ぐきの膨らみや色の変化があるとき

歯が出てくる直前、歯ぐきが青紫や半透明にぷくっと膨らむことがあります。これは萌出嚢胞(萌出血腫とも呼ばれます)で、歯を包んでいた袋に組織液や血液がたまったものです。多くは数週間のうちに自然に破れ、その下から歯が出てきます。針で刺す、切るといった処置は原則として不要です。 一方、膨らみが赤く腫れて熱を持つ、強く痛がる、発熱を伴う場合は、細菌感染の可能性があるため早めに受診してください。 逆に、生まれたときにすでに歯が生えている(先天性歯)場合もあります。揺れが強いと誤飲の心配があり、授乳時に舌の裏を傷つけることもあるため、歯科で確認してもらいます。 転んで口をぶつけて歯ぐきが腫れている場合は、萌出とは別の話です。ぶつけたあとの見方は子どもが歯をぶつけた・乳歯が折れた|受診の目安と応急処置を参考にしてください。
乳歯20本が生える順番と時期を上下のあごの図で示したイラスト

歯が生える前の家庭でのケアと離乳食

口のケアは、授乳やミルクのあとに湿らせたガーゼで歯ぐきをやさしく拭くことから始めます。目的は汚れを落とすことより、口の中を触られることに慣れておくことで、歯ブラシへの移行が楽になります。生え始めからの手順は赤ちゃんの歯のケア|歯が生え始めたらすること・ガーゼ磨きにまとめています。 離乳食は、歯の有無ではなく、首がすわっている、支えると座れる、食べ物に興味を示すといった発達のサインで開始を決めます。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」でも生後5〜6か月頃の開始が目安とされており、歯が生えていないことを理由に遅らせる必要はありません。前歯がなくても、歯ぐきで押しつぶせる硬さから段階的に進め、奥歯が生えるまでは肉や繊維の多い野菜を小さく柔らかく調理してください。 離乳食の時期に育てたいのは、唇を閉じて食べ物を取り込む動きと、舌で押しつぶす動きです。口を開けたままの食べ方が習慣になると、口呼吸や歯並びに影響することがあります。この点は子どもの口呼吸・ぽかん口|歯並びと健康への影響・改善方法で詳しく扱っています。 おしゃぶりや指しゃぶりが歯の生える時期に影響することはありません。ただし長く続くと歯並びに影響が出るため、やめる時期の目安は指しゃぶり・おしゃぶりは歯並びに影響する?やめさせる時期と方法で確認しておいてください。

レントゲンで歯の芽を確認する時期

乳歯の芽は妊娠7週頃から作られ始め、生まれた時点で20本すべてがあごの骨の中にそろっています。永久歯の芽も生後数か月から作られ始めるため、レントゲンを撮れば、まだ生えていない乳歯の芽と永久歯の芽の両方を確認できます。 撮影を考える目安は、1歳半を過ぎても1本も生えていない、2歳を過ぎても前歯4本に満たない、左右差が半年以上ある、といった場合です。逆に、1歳前後で「まだ出ない」だけの状態では、撮影せず経過を見るのが一般的です。 小さいお子さんは保護者に抱っこされた状態で、小さなフィルムで前歯の部分だけを撮ることが多いところです。1枚あたりの被ばくは、日本で1年間に自然に受ける放射線量の100分の1程度とされています。 レントゲンで分かるのは、歯の芽の有無、歯ぐきのどのくらい下まで来ているか、向きが正常か、通り道に余分な歯がないか、といった点です。芽があって位置も正常であれば、あとは時間の問題で、数か月以内に出てくることがほとんどです。歯ぐきが厚くふたをしているだけの場合も、原則は経過観察です。 芽がない(先天欠如)と分かった場合は、その部分の永久歯の有無も同時に確認し、将来の歯並びの計画につなげます。全身の病気が疑われれば、小児科と連携して原因を調べます。

受診の目安と歯科で行うこと

乳歯の萌出について、歯科で相談してほしい状態をまとめます。
  • 1歳3か月〜1歳半を過ぎても1本も生えていない(早産の場合は修正月齢で)
  • 2歳を過ぎても前歯が4本に満たない、または奥歯が1本もない
  • 3歳半を過ぎても20本そろわない
  • 片方が生えてから半年以上たっても、反対側の同じ歯が出てこない
  • 歯ぐきの膨らみが赤く腫れて痛がる、発熱がある
  • 生えてきた歯の形や色が明らかにおかしい、極端に小さい
  • 身長や体重の伸びが緩やか、髪が薄い、汗をかきにくいなど発育全体が気になる
  • 家族に歯の先天欠如や萌出の大きな遅れがある
受診すると、まず口の中を見て、歯ぐきの膨らみや硬さを指で触って確認し、在胎週数と出生体重、家族の歯の生え方、離乳食の進み具合を聞き取ります。この時点で「時期の範囲内」と判断できることも多く、その場合は次の確認時期を決めて終わります。 必要があればレントゲンで歯の芽を確認し、結果に応じて経過観察、小児科との連携、将来の計画のいずれかに進みます。萌出が遅いこと自体に対する積極的な治療は基本的になく、目的は「原因を確かめて、安心して待てる状態にすること」です。 歯科の受診が初めてであれば、この相談を歯医者デビューにするのもよい機会です。流れと準備は子どもの歯医者デビューはいつから?初めての受診の流れと準備をご覧ください。

1歳半健診や3歳児健診で指摘されたら

名古屋市の1歳6か月児健診と3歳児健診には歯科の項目があり、歯の本数、萌出の状態、虫歯の有無が確認されます。ここで「萌出遅延」「要観察」と記入されることがありますが、多くは「今のところ遅め。次の機会に再確認」という意味で、すぐに検査や治療が必要という意味ではありません。 一方で「要精密検査」と書かれた場合は、歯の芽の確認を含めて歯科医院で診てもらってください。健診の紙を持参すると指摘内容が伝わりやすくなります。 健診で「歯が少ない」と言われたお子さんほど、生えてきたばかりの歯の虫歯予防が後回しになりがちです。本数にかかわらず、生えた歯にはフッ素入り歯磨き剤を使い、寝かしつけ授乳や哺乳瓶での甘い飲み物には注意します。子どもの虫歯の全体像は子どもの虫歯|原因・治療・予防を歯科医が解説にまとめています。
保護者に抱かれた赤ちゃんの口の中を歯科医師が確認している場面の図

遅く生えた乳歯のその後と生え替わりの見通し

乳歯の生え始めが遅かったからといって、歯の質が弱いということはありません。生える時期と歯の丈夫さは別の話です。 ただし、生えたばかりの歯は表面のエナメル質がまだ十分に硬くなっておらず、硬くなるまでの1〜2年はほかの時期より虫歯が進みやすい状態です。生え始めが遅い子はこの「弱い時期」が後ろにずれるだけなので、月齢ではなく「その歯が生えてからの期間」で予防を考えてください。 生え替わりについては、生えるのが遅かった歯は抜けるのも遅い傾向があり、6歳前後にまだ前歯が揺れてこなくても多くは時間の問題です。乳歯が残ったまま永久歯が後ろから出てきた場合の見方は乳歯が抜けないのに永久歯が生えてきた(二枚歯)|様子を見てよい期間と抜歯を考える目安で扱っています。 生えてきた永久歯が黄色い、先がギザギザしているといった見た目の心配は、萌出の早い遅いにかかわらず起こります。見分け方は生えたばかりの永久歯が黄色い・ギザギザ・大きい|乳歯との違いと様子を見てよいケースを参考にしてください。 筆者の考えでは、萌出が遅かったお子さんこそ、3〜6か月ごとの定期検診を早めに習慣にしておく価値があります。歯の本数の増え方を続けて見てもらえ、生えたての歯へのフッ素塗布を時期を逃さず受けられるためです。

よくある質問

1歳になっても乳歯が1本も生えていないのは異常ですか

それだけでは異常とは言えません。最初の乳歯が生える時期は生後4か月から1歳過ぎまで幅があり、1歳時点で0本の子は10人に1人前後いると考えられています。目安として1歳3か月から1歳半を過ぎても1本も出てこない場合に、レントゲンで歯の芽の有無を確認します。歯ぐきの膨らみや硬い部分があれば、それより早く相談して構いません。

乳歯が生えるのが遅いと永久歯も遅くなりますか

遅くなる傾向はあります。乳歯の萌出が遅い子は、乳歯が抜ける時期も永久歯が出る時期も全体に後ろへずれることが多く、6歳前後で前歯が揺れてこなくても慌てる必要はありません。ただし乳歯が抜けてから半年以上たっても永久歯が出てこない場合は、埋伏や先天欠如を考えてレントゲンで確認します。

早産で生まれた子はいつから遅いと考えればよいですか

出産予定日から数えた修正月齢で判断します。歯の芽は妊娠中から決まったペースで育つため、2か月早く生まれた子は実際の月齢より2か月遅く生えて見えるのが自然です。修正月齢で1歳3か月から1歳半を過ぎても1本も生えていなければ、歯科で確認してください。低出生体重の場合も同様に考えます。

歯ぐきが青紫に膨らんでいますが受診が必要ですか

多くは萌出嚢胞で、受診を急ぐ必要はありません。歯が出てくる直前に、歯を包む袋に組織液や血液がたまって青紫に膨らむもので、数週間のうちに自然に破れて歯が顔を出します。針で刺す、切るといった処置は原則不要です。ただし赤く腫れて熱を持つ、強く痛がる、発熱を伴うときは感染の可能性があるため早めに受診してください。

歯が生えていなくても離乳食を始めてよいですか

始めて構いません。離乳食の開始は歯の有無ではなく、首がすわる、支えると座れる、食べ物に興味を示すといった発達のサインで決め、生後5〜6か月頃が目安とされています。前歯がなくても歯ぐきで押しつぶせる硬さから進められます。奥歯が生えるまでは肉や繊維の多い野菜を小さく柔らかく調理し、唇を閉じて取り込む動きを育ててください。

乳歯の萌出が遅いときレントゲンはいつ撮りますか

1歳半を過ぎても1本も生えていない場合が主な目安です。ほかに、2歳を過ぎても前歯が4本に満たない、左右差が半年以上ある場合も撮影を検討します。小さなお子さんは保護者に抱かれた状態で前歯の部分だけを撮ることが多く、1枚の被ばくは自然に受ける年間放射線量の100分の1程度です。芽が確認できれば、あとは待つだけで済みます。

上の前歯が下より先に生えましたが順番が違っても大丈夫ですか

順番の入れ替わりだけなら問題ありません。標準は下の前歯からですが、上が先、横の前歯が真ん中より先、奥歯が乳犬歯より先といった入れ替わりは健康な子でも普通に見られます。注意するのは、周りの歯がそろったのに特定の1本だけが半年以上出てこない場合で、その歯の先天欠如や、通り道をふさぐ過剰歯を考えてレントゲンで確認します。

名古屋で乳歯の生え方を相談する費用はどのくらいかかりますか

相談と口の中の確認、必要な場合のレントゲン撮影は保険診療で受けられ、2026年9月時点では3割負担で1,000〜2,500円程度が目安です。名古屋市にお住まいのお子さんは子ども医療費助成の対象となり、窓口負担は多くの場合ありません。1歳6か月児健診と3歳児健診は保健センターで無料で受けられ、歯科の項目も含まれています。

まとめ

乳歯が生える時期には大きな個人差があり、最初の歯が生後4か月の子もいれば、1歳を過ぎてからの子もいます。1歳の誕生日に歯が0本でも、それだけで異常とは言えません。一方で、1歳3か月から1歳半を過ぎても1本も生えていない、左右で半年以上の差がある、順番の乱れに特定の1本の遅れが重なる、歯ぐきの膨らみが赤く腫れて痛がるといった場合は、歯科でレントゲンを含めて歯の芽の有無を確認しておくと安心です。遅れの要因は家族の傾向や早産・低出生体重、発育のペースが大部分で、先天欠如や全身の病気が背景にあることはまれです。歯が生える前から、ガーゼで口を拭く習慣と発達に合わせた離乳食で口の動きを育てておくと、生えてからのケアが進めやすくなります。生え始めが遅くても、20本がそろう3歳頃には多くの子が追いつき、その後の生え替わりが全体に少し後ろへずれるだけです。愛知・東海にお住まいで、乳歯が抜ける時期や永久歯が生える順番、そのほかの生え替わりのトラブルについて知りたい方は、乳歯から永久歯への生え替わり|時期・注意点・トラブル別の対処もあわせてご覧ください。費用や制度は2026年9月時点の情報です。

参考・出典

  • 日本小児歯科学会「日本人の乳歯の萌出時期に関する調査研究」 https://www.jspd.or.jp/
  • 日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱」
  • 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」 https://www.mhlw.go.jp/
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
  • 日本歯科医師会「歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」 https://www.jda.or.jp/park/
  • 名古屋市「乳幼児健康診査(1歳6か月児健診・3歳児健診)」 https://www.city.nagoya.jp/

監修:村井 亮介(DDS, MSD/米国インディアナ大学大学院 補綴科修了)
Indiana University 大学院 補綴科修了/ACP・ITI・AO・日本補綴歯科学会 会員。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)を拠点に、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ向けて情報を発信しています。理念は「10年後も削り直さない治療」。

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