対象エリア:名古屋(中区・栄・名古屋駅)をはじめ、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ。
親知らずの抜歯で縫合した場合、抜糸はおおよそ1週間後に行います。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)や愛知・東海の方から「抜糸は痛いのか」「糸が先に取れてしまった」というご相談をいただきます。抜糸そのものは数分で終わり、麻酔を使わずに済むことがほとんどです。このページでは、抜糸の時期と内容、痛みの実際、当日の過ごし方、糸が早く外れたときの対処、そして受診できないときの考え方を整理します。費用は2026年9月時点の保険診療(3割負担)を前提とした目安です。
先に結論
- 抜糸の時期は抜歯からおおよそ1週間後。医院の方針で5日〜10日の幅がある
- 処置は数分。麻酔は通常使わず、糸を切って引き抜くだけ
- 痛みはほとんどない。引っぱられる感覚がある程度
- 糸が自然に取れても、傷が閉じていれば多くは問題ない。ただし自己判断せず連絡を
- 費用は再診料が中心で3割負担で200〜500円程度
抜歯後の経過全般は
親知らず抜歯後の注意点とドライソケット予防|原因・見分け方・対処にまとめています。このページでは、抜糸に絞って扱います。
抜歯から抜糸までの流れを並べます。
| 時期 | 行うこと | 糸の状態 | 費用の目安 |
| 抜歯当日 | 歯ぐきを閉じて縫合する | 結び目が舌に触れる | 抜歯料に含む |
| 翌日〜数日 | 医院により消毒のため来院 | そのまま | 約200〜500円 |
| 5〜10日後 | 抜糸(糸を切って抜く) | 取り除く | 約200〜500円 |
| 抜糸後 | 傷の閉じ具合を確認 | なし | 同上に含む |
※医院の方針や傷の状態によって時期は前後します。上のまっすぐな歯では縫合しないこともあります。
なぜ縫うのか、縫わない場合もある
下の親知らず、特に横向きや埋まっている歯を抜くときは、歯ぐきを切って開き、歯を取り出したあとに元の位置へ戻して縫い合わせます。
縫う目的は3つあります。開いた歯ぐきを元の位置に固定すること、傷口を閉じて食べかすが入りにくくすること、そして出血を抑えることです。処置の内容は
横向き・埋まっている親知らず(埋伏智歯)の抜歯|難易度と流れで扱っています。
一方、上の親知らずでまっすぐ生えている場合は、歯ぐきを開かずに抜けることが多く、縫合しません。この場合は抜糸のための通院も不要です。上下の違いは
上の親知らずと下の親知らずの違い|抜歯の難易度・腫れ・痛みをご覧ください。
縫った直後は、糸の結び目が舌に当たって気になります。触りたくなりますが、舌で押したり指で引っぱったりしないでください。ゆるんで早く外れる原因になります。
抜糸の時期はいつか
おおよそ1週間後というのが標準です。医院によって5日後から10日後まで幅があります。
早すぎると傷がまだ十分に閉じておらず、遅すぎると糸のまわりに汚れがたまります。歯ぐきの傷は皮膚より治りが速く、1週間ほどで縫い目が閉じてくるため、この時期が選ばれます。
抜歯当日に、抜糸の予約を取って帰ることがほとんどです。予定が合わない場合は、その場で相談してください。数日の前後であれば調整できます。
なお、時間がたつと自然に溶ける糸を使う医院もあります。この場合、抜糸のための来院は不要になるか、確認だけの短い診察になります。どちらの糸を使ったかは、抜歯当日に説明があります。分からなければ電話で確認してください。
抜糸は痛いのか
多くの方が心配される点ですが、抜糸そのものはほとんど痛みません。
行うことは単純です。糸の結び目のそばを小さなはさみで切り、ピンセットで反対側から引き抜きます。歯ぐきに刺さっている部分を通すだけなので、時間にして1分から数分です。
感じるのは、引っぱられる感覚と、糸が通るときのわずかな刺激です。麻酔は通常使いません。痛みが強い方や、傷の治りが遅れている場合には、表面に効く麻酔を使うこともあります。
抜歯のときのような麻酔の注射がないため、抜糸のほうが心理的な負担は小さいはずです。抜歯時の麻酔については
親知らず抜歯の麻酔|局所麻酔・静脈内鎮静法の違いと選び方をご覧ください。
痛みが心配な方は、その場で伝えてください。処置を止めることも、麻酔を追加することもできます。
抜糸当日の過ごし方
抜糸の後は、特別な制限はほとんどありません。
食事は通常どおりで問題ありません。ただし抜いた側で硬いものを強く噛むのは、もう数日待ってください。傷は閉じてきていますが、内部の治りはまだ途中です。
歯みがきは、抜糸の翌日から抜いた部位にも軽く当てられるようになります。それまでは周囲だけを磨いていた方も、少しずつ範囲を戻してください。
運動と飲酒は、抜糸まで控えていた方が多いはずです。抜糸後は再開できますが、当日は様子を見てからにしてください。
抜糸の後にわずかに出血することがありますが、通常はすぐ止まります。にじむ程度が続く場合は、清潔なガーゼを噛んで押さえてください。判断の目安は
抜歯後の出血が止まらないときの対処|正常な範囲と受診が必要なサインにまとめました。
抜いた穴はまだ残っています。ふさがるまでの経過は
抜歯後の穴はいつふさがる?食べかすが詰まるときの正しいケアをご覧ください。
糸が早く取れた、ゆるんだときの対処
抜糸の日を待たずに糸が外れることは、珍しくありません。
食事中に外れた、舌で触っていたら取れた、朝起きたら口のなかにあった、といった形で気づきます。この場合、まず傷の状態を確認してください。
抜歯から5日以上たっていて、傷口が閉じていて、痛みや出血がなければ、多くは問題ありません。予定どおりの日に受診して、状態を見てもらえば足ります。
一方、抜歯から2〜3日以内に外れた場合や、傷口が開いて見える場合、出血が続く場合は連絡してください。縫い直すかどうかを判断します。
糸が半分だけ残っている場合も、自分で引き抜こうとしないでください。歯ぐきに刺さったままの部分を無理に引くと、傷を広げます。次の受診まで触らずに置いてください。
抜糸に行けないときはどうするか
予定が合わない、遠方に移動する、体調を崩したといった理由で受診できないことがあります。
まず連絡してください。数日の遅れであれば、日程を変えれば済みます。糸が10日を超えて残ると、まわりに汚れがたまり、歯ぐきが炎症を起こすことがあります。
転居や帰省で通えなくなる場合は、近くの歯科医院で抜糸だけを受けることもできます。その際は、どこでどんな処置を受けたかを伝えられるようにしておいてください。転居に伴う歯科の引き継ぎは
名古屋・愛知に転入したときの歯科の探し方|かかりつけの引き継ぎと保険証の手続きにまとめています。
口が開けにくくて受診をためらう方もいます。抜糸は短時間で終わるため、開きにくくても受けられることがほとんどです。受付で伝えておけば配慮してもらえます。開きにくさの経過は
親知らず抜歯後に口が開けにくい|開口障害が起きる理由と戻るまでの目安をご覧ください。
費用と会計について
抜糸の日の会計は、再診料が中心です。3割負担で200〜500円程度になります。糸を外す処置は、この再診の範囲に含まれることが多くなります。
創部の状態を見て、洗浄などの処置が加わることもあります。その場合は数百円が加わります。追加の薬が出ることは通常ありません。
通院1回ごとの支払いの目安は
親知らず抜歯の当日はいくら持っていけばよい?会計の内訳と支払い方法、当日以外にかかる費用全体は
親知らず抜歯の薬代・再診料はいくら?抜歯当日以外にかかる費用にまとめました。
当院では、抜糸の予約を抜歯当日にお取りしています。「痛みがなければ行かなくてもよいのでは」と考える方がいますが、抜糸は糸を取るためだけの通院ではありません。傷の閉じ具合、腫れの引き方、隣の歯の状態を確認する機会でもあります。数分で終わり、費用も数百円ですから、必ず来ていただくようお伝えしています。腫れの経過は
親知らず抜歯後の腫れはいつまで続く?ピークの時期と引かないときの受診目安、皮膚の変色については
抜歯後に頬や首があざのように紫色になった|内出血の経過と受診の目安をご覧ください。
縫合に使う糸の種類
歯科で使われる糸には、大きく2種類あります。
一つが、抜糸が必要な糸です。時間がたっても溶けないため、傷が閉じた時点で取り除きます。歯ぐきの縫合では、こちらが多く使われます。
もう一つが、時間の経過とともに体のなかで分解される糸です。この場合、抜糸のための処置は不要になります。ただし、口のなかは唾液と食事で常に環境が変わるため、想定より早く外れることも、逆に長く残ることもあります。
どちらを使ったかは、抜歯当日に説明されます。聞きそびれた場合は、電話で確認してください。「抜糸は必要ですか」と尋ねれば分かります。
糸の太さや結び方は、傷の大きさによって選ばれます。歯ぐきを大きく開いた場合は複数か所を縫うため、抜糸のときに取り除く糸も複数になります。処置の内容そのものは
親知らず抜歯の流れと術後の痛み・腫れの経過で扱っています。
抜糸までの1週間をどう過ごすか
抜歯から抜糸までの期間の過ごし方が、抜糸のときの状態を左右します。
歯みがきは、抜いた部位を避けて続けてください。周囲を磨かないでいると、糸のまわりに汚れがたまり、歯ぐきが炎症を起こします。抜いた部位から1本分ほど離れたところまでは、通常どおり磨いて問題ありません。
うがいは、当日は控え、翌日以降は軽くすすぐ程度にしてください。強くうがいをすると、傷口を保護している血のかたまりが流れます。この点は
抜歯後の穴はいつふさがる?食べかすが詰まるときの正しいケアで詳しく扱っています。
食事は、抜いた側で噛まないようにしてください。粒の残るものや硬いものは、糸に引っかかることがあります。
舌で糸を触らないでください。結び目が気になるのは自然なことですが、押したり引いたりするとゆるみます。
運動と飲酒は、腫れが引くまで控えてください。血のめぐりが強まると、痛みや腫れが増します。生活全般の目安は
抜歯後の生活|食事・痛み・腫れ・運動・お風呂はいつから?にまとめました。
抜糸のあとに残る症状
糸を取れば終わり、というわけではありません。抜糸後もしばらく続く変化があります。
抜いた穴は、まだ残っています。歯ぐきの表面が閉じるまでに数週間、骨が埋まるまでには数か月かかります。この間、食べかすが入ることがあります。無理に取ろうとせず、うがいで流すか、次の受診で洗ってもらってください。
歯ぐきの形は、しばらく落ち着きません。手前の歯の後ろが少しへこんだ状態が続くことがありますが、時間とともに整っていきます。
しみる感じが出ることもあります。抜いた歯の手前の歯の根元が露出することで起こる場合があり、多くは数週間で落ち着きます。
腫れや変色が残っている場合も、抜糸の時期には引き始めています。皮膚の色の変化については
抜歯後に頬や首があざのように紫色になった|内出血の経過と受診の目安、口の開きにくさは
親知らず抜歯後に口が開けにくい|開口障害が起きる理由と戻るまでの目安をご覧ください。
抜糸のときに、これらの症状があれば伝えてください。経過として問題ないのか、確認が必要なのかを判断してもらえます。
抜糸のあとに次の抜歯へ進む場合
4本の親知らずを順に抜く計画では、1本目の抜糸が済んでから次へ進むのが一般的です。
理由は2つあります。傷が閉じるまでは、同じ側で食事がしにくいこと。そして、1本目の経過を見てから次の日程を組めることです。
腫れが強く出た方、開きにくさが長引いた方は、次の抜歯の日程に余裕を持たせておくと安心です。逆に、経過が軽かった方は間隔を詰められます。
間隔の目安は、2週間から1か月です。連続して抜くと体への負担が重なるため、この程度は空けるのが一般的です。本数ごとの費用と計画は
親知らず4本を抜く費用はいくら?まとめて抜く場合と1本ずつの違いにまとめました。
抜糸のときに伝えておきたいこと
短い診察ですが、気づいたことを伝える機会でもあります。
痛みが残っているか、いつごろから軽くなったか。腫れが引いたか。口の開き具合が戻ったか。食事で困っていることはないか。
これらを伝えておくと、経過として問題ないのか、追加の確認が必要かを判断してもらえます。
次の抜歯の予定がある場合も、この場で相談できます。
抜糸を終えた後の通院
抜糸で通院が終わることが多いものの、経過の確認のためにもう一度来院を求められることがあります。骨が埋まるまでには数か月かかるため、その途中の状態を見ておく意味があります。定期検診の時期にあわせて確認する形でも構いません。
なお、抜糸の予約を取った後で日程が変わる場合は、早めに連絡してください。糸が長く残ると歯ぐきが炎症を起こすため、数日の範囲で調整するのが望ましくなります。
よくある質問
親知らず抜歯の抜糸はいつ行いますか
抜歯からおおよそ1週間後です。医院の方針によって5日後から10日後まで幅があります。歯ぐきの傷は皮膚より治りが速く、1週間ほどで縫い目が閉じてくるためこの時期が選ばれます。抜歯当日に抜糸の予約を取って帰ることがほとんどです。時間の経過とともに溶ける糸を使った場合は、抜糸のための来院が不要になることもあります。
抜糸は痛いですか
ほとんど痛みません。糸の結び目のそばを小さなはさみで切り、ピンセットで引き抜くだけで、時間にして1分から数分です。感じるのは引っぱられる感覚とわずかな刺激程度で、麻酔は通常使いません。痛みが心配な場合は、その場で伝えれば配慮してもらえます。抜歯のときのような麻酔の注射がないため、心理的な負担も抜歯より小さくなります。
糸が自分で取れてしまったときはどうすればよいですか
抜歯から5日以上たっていて、傷口が閉じていて、痛みや出血がなければ多くは問題ありません。予定どおりの日に受診して状態を見てもらえば足ります。ただし2〜3日以内に外れた場合や、傷口が開いて見える場合、出血が続く場合は連絡してください。気になって舌で触ると炎症の原因になるため、外れた後も患部には触らないでください。
糸が半分だけ残っているときはどうすればよいですか
自分で引き抜こうとしないでください。歯ぐきに刺さったままの部分を無理に引くと傷を広げます。次の受診まで触らずに置いておき、そのときに取り除いてもらってください。気になって舌で触ると、かえって炎症の原因になります。抜歯から日が浅い時期に外れた場合や、傷口が開いて見える場合は、その時点で連絡してください。
抜糸の費用はいくらですか
再診料が中心で、3割負担で200〜500円程度です。糸を外す処置はこの範囲に含まれることが多くなります。創部の状態を見て洗浄などが加わる場合は数百円が加わります。追加の薬が出ることは通常ありません。上の親知らずでまっすぐ生えていて縫合しなかった場合は、この通院自体が不要になることもあります。
抜糸に行かないとどうなりますか
糸が10日を超えて残ると、まわりに汚れがたまって歯ぐきが炎症を起こすことがあります。都合が悪い場合はまず連絡してください。数日の遅れなら日程を変えれば済みます。遠方へ移動する場合は、近くの歯科医院で抜糸だけを受けることもできます。その際は、どこでどんな処置を受けたかを伝えられるようにしておいてください。
抜糸の日は何を持っていけばよいですか
保険証と診察券です。医療費受給者証をお持ちの方はそちらもご持参ください。会計は数百円ですが、保険証を忘れるといったん全額の支払いになります。抜歯後の経過で気になったことがあれば、メモにして持っていくと相談しやすくなります。抜歯後の経過で気になったことがあれば、メモにして持っていくと相談しやすくなります。
抜糸のあとに食事の制限はありますか
通常どおりで問題ありません。ただし抜いた側で硬いものを強く噛むのは、もう数日待ってください。傷は閉じてきていますが、内部の治りはまだ途中です。歯みがきは翌日から抜いた部位にも軽く当てられるようになり、少しずつ範囲を戻していきます。抜いた穴はまだ残っており、歯ぐきの表面が閉じるまでには数週間かかります。
まとめ
親知らずの抜歯で歯ぐきを開いた場合、処置の最後に縫合します。糸を取るのが抜糸で、時期はおおよそ1週間後。医院の方針によって5日後から10日後まで幅があります。歯ぐきの傷は皮膚より治りが速く、1週間ほどで縫い目が閉じてくるためこの時期が選ばれます。処置は単純です。糸の結び目のそばを小さなはさみで切り、ピンセットで引き抜くだけで、1分から数分。麻酔は通常使わず、感じるのは引っぱられる感覚程度です。抜歯のときのような注射がないため、心理的な負担は小さくなります。費用は再診料が中心で、3割負担で200〜500円程度です。糸が予定より早く外れることは珍しくありません。抜歯から5日以上たっていて傷口が閉じ、痛みや出血がなければ多くは問題なく、予定どおりの日に受診すれば足ります。ただし2〜3日以内に外れた場合、傷口が開いて見える場合、出血が続く場合は連絡してください。糸が半分残っているときも、自分で引き抜かないでください。都合で受診できないときは、まず連絡を。糸が10日を超えて残ると、まわりに汚れがたまって歯ぐきが炎症を起こすことがあります。抜糸は糸を取るためだけの通院ではなく、傷の閉じ具合や腫れの引き方を確認する機会でもあります。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)や愛知・東海で抜歯を受けた方は、
親知らず抜歯後の注意点とドライソケット予防|原因・見分け方・対処とあわせて、抜糸までの1週間の過ごし方を確認しておいてください。
参考・出典
- 日本口腔外科学会「親知らず(智歯)」
- 厚生労働省「診療報酬の算定方法」(歯科点数表・再診料/処置)
- 日本口腔科学会「口腔外科領域における周術期管理」
- 厚生労働省「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」