虫歯の詰め物の費用|保険のレジン・銀歯・自費セラミックの違い

対象エリア:名古屋(中区・栄・名古屋駅)をはじめ、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ。

更新日:2026年7月20日監修:村井亮介(DDS, MSD(米国インディアナ大学大学院 補綴科修了)/日本補綴歯科学会 会員)

虫歯の詰め物の費用は、選ぶ材料によって数千円から数万円まで大きく変わります。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)の歯科でも「白い詰め物にするといくら違うのか」「銀歯とセラミックはどちらが得か」というご相談は少なくありません。このページでは、保険のレジン(CR)・保険の銀歯(インレー)・自費のセラミックという代表的な選択肢について、費用の目安と特徴、長い目で見たときの考え方を、愛知・東海の方にもわかりやすく比較します。金額は目安・幅であり、歯の位置や虫歯の範囲、医院によって変わります。詰め物・被せ物の全体像は <a href="/treatment/prosthesis/">詰め物・被せ物の種類と費用|保険と自費の違い</a>、虫歯治療の費用全体は <a href="/treatment/cavity-cost/">虫歯治療の費用と保険適用|詰め物の種類別の相場を解説</a> もあわせてご覧ください。

虫歯の詰め物を保険のレジン・銀歯・自費セラミックで比較した費用と見た目の違いを示したイメージイラスト

材料別の費用と特徴の早見表

まず全体像をつかむために、代表的な詰め物の材料を費用と特徴で並べます。保険の金額は3割負担の目安、自費は医院ごとに設定が異なるため幅で示しています。
材料費用の目安見た目主な特徴
レジン(保険・CR)約1,500〜3,000円白いその日に詰められる。小〜中の虫歯向き。経年で着色・すり減り
銀歯インレー(保険)約2,000〜5,000円銀色強度がある。型取りで2回。境目から二次虫歯が出やすい
CAD/CAM冠(保険・条件付き)約6,000〜9,000円白い白いが適用部位に条件あり。強度はセラミックに劣る
セラミックインレー(自費)約30,000〜60,000円自然な白着色に強く二次虫歯になりにくい。割れることはある
ゴールド(自費)約40,000〜70,000円金色適合が良く歯にやさしい。見た目は金色
このように、同じ「詰め物」でも保険と自費で一桁違う金額になります。ただし安い・高いだけで選ぶと、あとで二次虫歯によるやり直しが増えて総額がかさむこともあります。目先の費用と将来の再治療リスクの両方で考えることが大切です。進行度別の総額感は 虫歯治療の費用は総額いくら?進行度別の相場と通院回数の目安 で整理しています。

まず「詰め物」と「被せ物」で費用が変わる

材料の話に入る前に、押さえておきたいのが「詰め物(インレー)」と「被せ物(クラウン)」の違いです。虫歯の範囲が小さければ、削った部分だけを埋める詰め物で済みますが、範囲が広く歯の壁が薄くなると、歯全体を覆う被せ物が必要になります。一般に、詰め物より被せ物のほうが作る手間がかかるため、同じ材料でも費用は上がります。 つまり、材料の違いだけでなく「どこまで削るか」でも費用は変わります。虫歯が浅いうちに治せば小さな詰め物で済み、費用も抑えられますが、進行して神経に近づくほど被せ物が必要になり、費用も一段上がります。この意味でも、虫歯は早い段階で治すことが材料費の面でも有利に働きます。詰め物・被せ物全体の寿命という観点は 詰め物・被せ物の寿命は何年?交換のサインとタイミング をご覧ください。

保険の材料が「基本の選択肢」であり続ける理由

保険のレジンや銀歯は、費用を抑えて確実に虫歯を治すための、いわば標準の選択肢です。国の制度で料金が定められているため、どこの歯科でもほぼ同じ費用で受けられ、機能を回復するという目的は十分に果たせます。「保険=質が劣る」という単純な話ではなく、多くのケースで保険の材料で必要十分に治療できます。 一方で、保険の材料には見た目や二次虫歯のなりにくさといった面で限界もあります。銀歯は金属色が目立ち、レジンは経年で着色やすり減りが出ます。こうした点をどこまで重視するかで、自費を検討する価値があるかどうかが決まります。大切なのは、保険と自費を「優劣」ではなく「目的の違い」で捉えることです。保険と自費の境目については 虫歯治療で自費になるのはどんなとき?保険との境目と費用の目安 で詳しく解説しています。

保険のレジン(CR)はどんな詰め物か

レジンは歯科用の白いプラスチック材料で、虫歯を削ったその場で詰めて固められます。1回の通院で終わることが多く、費用も手ごろで、前歯・奥歯どちらにも使えるのが利点です。型取りが不要なため、忙しくて何度も通えない方にも向いています。小さめの虫歯であれば、まず候補になる材料です。 一方で、レジンは年月とともに水分を吸って着色したり、噛む力ですり減ったり、境目が段々になって汚れがたまりやすくなったりします。虫歯の範囲が広い場合はレジンだけでは強度が不足するため、型取りをして詰め物を作る方法に切り替えることもあります。どちらになるかは削ってからの判断になることもあるため、治療前に確認しておくとよいでしょう。

保険の銀歯インレーの費用と注意点

銀歯(金銀パラジウム合金)のインレーは、型を取って作る保険の詰め物で、強度があり奥歯によく使われてきました。費用は3割負担で数千円程度、型取りとセットの2回通院が目安です。金属の価格は市場の変動を受けるため、保険の点数も見直されることがありますが、患者の窓口負担としては引き続き手ごろな範囲です。しっかり噛める一方、金属色が目立つこと、金属アレルギーの心配、そして境目から二次虫歯が進みやすいことが弱点です。 特に見落とされやすいのが、銀歯の下で静かに進む虫歯です。金属で覆われているため見た目では気づきにくく、痛みが出たときには神経近くまで進んでいることもあります。銀歯の下の虫歯については 銀歯の下で進む虫歯|気づきにくい二次カリエスの発見と再治療の判断 で詳しく解説しています。金属による不調が気になる方は 歯科金属アレルギーの症状と検査|銀歯が原因かもしれない不調 もご覧ください。
保険の銀歯インレーと自費セラミックインレーの構造と二次虫歯のなりやすさを比較した解説図

保険で白い詰め物・被せ物にできる条件

「銀歯は避けたいけれど自費は負担が大きい」という方に選択肢となるのが、保険で使える白い材料です。CAD/CAM冠は、機械でブロックから削り出す白い被せ物で、条件を満たせば保険が適用されます。適用できる歯の位置には決まりがあり、強度はセラミックに劣りますが、費用を抑えて白くしたい場合の現実的な選択肢です。 保険で白くする条件や適用範囲は年々見直されているため、受診時に「この歯は保険の白い材料が使えるか」を確認するのが確実です。詳しくは CAD/CAM冠とは|保険で白い歯にできる条件・強度・注意点銀歯を白くしたい|白い被せ物の種類と保険適用 にまとめています。

自費セラミックの費用と「長い目で見た価値」

自費のセラミックは1本あたり数万円が目安で、保険の詰め物より高額です。それでも選ばれるのは、透明感のある自然な白さ、変色のしにくさ、そして歯との境目がぴったり合いやすく二次虫歯になりにくいという特徴があるためです。長く使えれば、やり直しの回数が減り、結果的に生涯の治療費や歯への負担を抑えられる可能性があります。 ただしセラミックも万能ではなく、強い衝撃で欠けることがあり、適切なかみ合わせの調整と日々のケアが前提になります。費用対効果は「何年もたせたいか」「その歯にどれだけ噛む力がかかるか」によって変わります。材料の寿命という観点では 詰め物・被せ物の寿命は何年?交換のサインとタイミング と、再発を防ぐ視点で 二次う蝕(詰め物の下の虫歯)とは|原因・見つけ方・防ぎ方 もあわせてご覧ください。

前歯と奥歯で適した材料は変わる

同じ詰め物・被せ物でも、前歯と奥歯では選び方の重点が変わります。前歯は会話や笑ったときに見える位置のため、見た目の自然さが重視されます。保険でもレジンやCAD/CAM冠で白く仕上げられる範囲があり、より自然さを求める場合は自費のセラミックが選択肢になります。前歯の虫歯を目立たせずに治す方法は 前歯の虫歯を目立たせず治す方法と費用の目安 でも解説しています。 一方、奥歯は噛む力が強くかかるため、見た目よりも強度と耐久性が優先されます。保険では銀歯が基本ですが、条件を満たせば白いCAD/CAM冠が使える場合もあります。自費では、強度と自然さを両立するセラミックやジルコニアが選ばれます。奥歯に強い力がかかる方や、歯ぎしり・食いしばりがある方は、割れにくさも考慮して材料を選ぶと安心です。このように、位置ごとの役割に合わせて材料を選ぶことが、費用にも仕上がりにも納得できるポイントになります。

詰め物が取れた・欠けたときの費用はどうなるか

治療した詰め物や被せ物が取れたり欠けたりして受診する場合、費用は状態によって変わります。取れたものがそのまま使えて、下に虫歯がなければ、付け直しだけで済むこともあります。しかし、外れた原因が下の二次虫歯であることは少なくなく、その場合は虫歯を治し直してから作り直すため、費用と回数が増えます。 同じ材料で作り直すか、この機会に二次虫歯になりにくい材料へ替えるかも、費用を考えるうえでの分かれ道です。何度も同じ場所で外れる・取れるを繰り返している場合は、材料やかみ合わせを見直すことで、やり替えの頻度を減らせる可能性があります。取れたときの応急対応は 詰め物・被せ物の種類と費用|保険と自費の違い の関連記事群も参考になります。二次虫歯で作り直す場合の費用は 虫歯の再治療にかかる費用|やり直しの回数・相場と防ぎ方 にまとめています。
詰め物の材料ごとの初期費用と将来の再治療リスクを長期の視点で比較したまとめイラスト

自費材料の「保証」も費用の一部として考える

自費の詰め物・被せ物を検討するとき、費用と一緒に確認しておきたいのが保証(再治療の補償)の有無です。多くの歯科では、自費の材料に一定期間の保証を設けており、その期間内に割れたり外れたりした場合に、無償または一部負担で作り直せることがあります。保証の条件は、定期的なメンテナンスに通っていることなどが前提になることが多いです。 同じ費用でも、保証が手厚いかどうかで、長い目で見た安心感は変わります。自費を選ぶ際は、材料の価格だけでなく「もし割れたらどうなるか」まで確認しておくと、あとで想定外の出費に悩まされにくくなります。保証を受けるための定期メンテナンスは、結果的に二次虫歯の早期発見にもつながるため、費用面でも二重の意味があります。保証は医院ごとに内容が異なるため、契約前に書面で確認するのが確実です。こうした点も含めて、自費は「価格」ではなく「価格+条件」で比べることが、納得のいく選択につながります。

材料選びで当院が大切にしている考え方

当院(名古屋・栄エリア)では、詰め物の材料をおすすめする際に「その歯にかかる噛む力」「見える位置かどうか」「その方が何を優先したいか(費用・見た目・持ち・金属を避けたい等)」を一緒に整理します。奥歯で強い力がかかる歯と、前歯で見た目が気になる歯とでは、適した材料が変わるためです。 大切なのは、高い材料が常に正解というわけでも、安い材料が損というわけでもないことです。小さな虫歯にレジンで十分なこともあれば、再発を繰り返してきた歯には二次虫歯になりにくい材料が向くこともあります。ご自身の希望と歯の状態の両方を踏まえて選べるよう、費用と特徴を並べて説明するようにしています。虫歯を繰り返しやすい方は 虫歯を何度も繰り返す原因と対策|再発を防ぐ習慣 もご参照ください。自費を選ぶ際の制度は 歯科の保険診療と自費診療の違いをわかりやすく解説 が参考になります。

金属を避けたい方の選択肢と費用

近年は、見た目だけでなく「体への影響が気になるから金属を避けたい」という理由で材料を選ぶ方も増えています。金属アレルギーの心当たりがある方や、将来的に金属を減らしていきたい方にとっては、白い材料が選択肢になります。保険ではCAD/CAM冠、自費ではセラミックやジルコニアといった金属を使わない(メタルフリーの)材料があります。 費用は、保険のCAD/CAM冠なら数千円、自費のセラミック系なら数万円が目安です。金属アレルギーが医科で確認されている場合は、通常は保険適用外の部位でも金属を避けた材料が保険で認められることがあります。金属による不調が疑われる場合は、自己判断で決めず、まず検査で確かめることが大切です。詳しくは 歯科金属アレルギーの症状と検査|銀歯が原因かもしれない不調 をご覧ください。

材料によって通院回数も変わる

費用と一緒に知っておきたいのが、材料によって通院回数が変わることです。レジンは削ったその場で詰めて固めるため、多くは1回で治療が終わります。忙しくて何度も通えない方には、この手軽さも利点です。一方、銀歯やセラミックのインレー、被せ物は、型を取って技工所や機械で作るため、型取りとセット(装着)で最低2回の通院が必要になります。 自費のセラミックでは、色や形を細かく合わせるために、さらに調整の来院が入ることもあります。回数が増えれば、その分だけ通院にかかる時間や交通費も積み重なります。費用を考えるときは、材料の価格だけでなく「何回通う必要があるか」も含めて見ておくと、生活への影響まで含めた比較ができます。通院ペースに不安がある場合は、事前に見通しを相談しておくと計画が立てやすくなります。遠方から通う方や忙しい方にとっては、1回で終わるレジンの手軽さが、費用以上の価値になることもあります。

「初期費用」と「生涯コスト」で比べてみる

材料を選ぶとき、その場で払う金額(初期費用)だけを見ると、保険の材料が圧倒的に安く見えます。しかし、詰め物・被せ物には寿命があり、二次虫歯や割れ、外れなどでいずれやり替えが必要になります。やり替えのたびに歯を削るため、回数を重ねるほど歯は小さくもろくなり、費用も積み重なります。 たとえば、安い材料を数年ごとにやり替える場合と、二次虫歯になりにくい材料を選んで長くもたせる場合とでは、10年・20年という単位で見ると総額の差が縮まったり、逆転したりすることもあります。もちろん、日々のケアや定期チェックの有無でも寿命は変わるため、材料だけで決まるわけではありません。それでも「何年もたせたいか」という視点を加えると、費用の見え方が変わってきます。再発を防ぐ視点は 虫歯の治療費を抑えるには?保険を上手に使うコツと注意点 もあわせてご覧ください。

よくある質問

保険のレジンと自費セラミックはどちらを選べばよいですか

小さな虫歯で目立たない位置ならレジンで十分なことが多く、見た目を重視する前歯や、再発を繰り返してきた歯にはセラミックが向く場合があります。費用・見た目・持ちのどれを優先するかで変わるため、歯の状態を診てもらったうえで比較するとよいでしょう。

銀歯を白い詰め物にやり直すと費用はかかりますか

問題なく使えている銀歯を見た目のためにやり直す場合、白い材料への交換は基本的に自費になります。ただし二次虫歯が見つかって再治療が必要なら、その治療自体は保険が使えることもあります。まずは銀歯の下の状態を確認してもらうのがおすすめです。

自費のセラミックは高いだけの価値がありますか

セラミックは二次虫歯になりにくく変色しにくいため、長くもてばやり直しが減り、結果的に費用や歯への負担を抑えられる可能性があります。ただし欠けることもあり、かみ合わせの調整とケアが前提です。何年もたせたいかを基準に検討するとよいでしょう。強い力がかかる奥歯では、割れにくさや保証の有無もあわせて確認しておくと安心です。

保険と自費で治療にかかる回数は違いますか

レジンはその場で詰めて1回で終わることが多い一方、銀歯やセラミックのインレー・被せ物は型取りとセットで2回以上かかります。自費では色や形の調整でさらに来院が入ることもあります。費用だけでなく通院回数も含めて比べると、生活に合った選び方がしやすくなります。

銀歯を白い詰め物にやり直すと保証はありますか

自費で白い材料に替える場合、多くの歯科では一定期間の保証を設けています。ただし保証は定期的なメンテナンス通院などが条件になることが多く、内容は医院ごとに異なります。作り直しになったときの扱いも含めて、契約前に書面で確認しておくと安心です。

名古屋で詰め物の費用を比較して相談できますか

名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)や愛知・東海の歯科では、材料ごとの費用と特徴を説明したうえで選べる医院が一般的です。当院でも保険・自費それぞれの目安をお伝えしています。迷う場合は優先したい点を伝えると、適した材料を絞りやすくなります。

まとめ

虫歯の詰め物は、保険のレジン(数千円)・銀歯インレー(数千円)・保険で白いCAD/CAM冠(条件付き)・自費のセラミック(数万円)と、材料によって費用と特徴が大きく異なります。まず「詰め物か被せ物か」「前歯か奥歯か」で適した材料は変わり、初期費用だけでなく、寿命ややり替えまで含めた生涯コスト、そして自費なら保証の有無も判断材料になります。安さだけで選ぶと二次虫歯によるやり直しで総額がかさむこともあり、見た目や持ち、金属を避けたいかといった希望と、その歯にかかる力を踏まえて選ぶことが大切です。金額はいずれも目安であり、実際は歯の状態と医院によって変わります。名古屋・愛知で材料に迷う方は、「費用・見た目・持ち・金属を避けたいか・通院回数」のうち何を優先したいかを整理して伝えると、自分に合った材料を絞りやすくなります。迷ったときは、まず保険でどこまでできるかを確認し、そのうえで自費と比べるのが納得しやすい進め方です。関連テーマは 虫歯治療の費用と保険適用|詰め物の種類別の相場を解説 のハブページからたどれます。制度面は 歯科治療の費用の目安|治療内容別の相場一覧 もご覧ください。

参考・出典

  • 厚生労働省「診療報酬の算定方法」(歯科診療報酬点数表・CAD/CAM冠の算定要件)
  • 日本歯科保存学会「う蝕治療ガイドライン」
  • 日本補綴歯科学会「補綴歯科診療ガイドライン」
  • e-ヘルスネット(厚生労働省)「歯・口腔の健康」

監修:村井 亮介(DDS, MSD/米国インディアナ大学大学院 補綴科修了)
Indiana University 大学院 補綴科修了/ACP・ITI・AO・日本補綴歯科学会 会員。名古屋(中区・栄・名古屋駅エリア)を拠点に、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ向けて情報を発信しています。理念は「10年後も削り直さない治療」。

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