対象エリア:名古屋(中区・栄・名古屋駅)をはじめ、愛知・東海地方で歯のお悩みを抱える方へ。
「歯に穴があいているのに気づいた」「詰め物が取れて、歯に大きな穴が残っている」。虫歯で歯に穴があくと、痛みや食べ物の詰まりが気になり、すぐ歯科に行けないときはどうすればいいのか不安になるものです。名古屋(中区・栄・名古屋駅周辺)や愛知・東海エリアでも、夜間や休日、出張・旅行先で穴に気づき、応急的にどうしのげばよいか困る方は少なくありません。

- 歯に穴があいたときに、受診までのあいだにできる応急処置
- 逆にやってはいけないこと
- どれくらい急いで受診すべきかの目安
- 穴があいた歯にどんな治療をするのか
先に結論:穴があいたら「清潔に保って早めに受診」
歯に穴があいたとき、まずおさえておきたいのは次の点です。- 穴があいた虫歯(C1以降)は、削って詰める・被せる治療が必要で、自然にふさがることはありません。
- 受診までのあいだは、穴の周りを清潔に保ち、刺激を避け、痛みには市販の鎮痛薬を用法どおりに使うのが基本です。
- 強い痛み、腫れ、発熱、大きく崩れた歯などがある場合は、できるだけ早く受診してください。
- 応急処置は「治す」ものではなく、受診までの時間を安全に過ごすための一時的な対応です。
【早見表】症状別・受診の急ぎ度の目安
歯に穴があいたときの症状によって、どれくらい急いで受診すべきかの目安が変わります。下の早見表で確認し、続く解説で詳しく見てください。| 状態・症状 | 考えられること | 受診の急ぎ度 | 受診までの対応 |
|---|---|---|---|
| 痛みなし・小さな穴 | エナメル質〜象牙質の虫歯 | 数日以内に予約 | 清潔に保つ・刺激を避ける |
| しみる・軽い痛み | 象牙質まで進行 | 早めに予約 | 刺激物を避け鎮痛薬を適正使用 |
| ズキズキ強く痛む | 神経に近い・神経の炎症 | できるだけ早く | 鎮痛薬・冷やす・横向き回避 |
| 詰め物が取れて穴 | 再発や修復物の脱離 | 数日以内に | その部分で噛まない |
| 腫れ・発熱を伴う | 根の先の炎症・感染の波及 | 至急・当日相談 | 速やかに受診・電話相談 |
歯に穴があいたときの応急処置(受診まで)
歯科を受診するまでのあいだ、次のような対応で、痛みや悪化のリスクをできるだけ抑えることができます。いずれも一時的な処置である点を、はじめに知っておいてください。口の中を清潔に保つ
穴の中や周りに食べかすがたまると、細菌が増えて痛みや進行の原因になります。食後は、ぬるま湯やうがいで口をすすぎ、やさしく歯を磨いて清潔に保ちましょう。穴の部分も、痛くない範囲でそっと磨きます。冷たすぎる・熱すぎる水は、しみる原因になるため避けます。刺激を避ける
冷たいもの、熱いもの、甘いもの、酸っぱいものは、穴のあいた歯にしみやすくなります。痛む側では噛まず、反対側で噛むようにすると、刺激や痛みを減らせます。硬いものを穴のある歯で噛むと、歯が欠けて崩れが大きくなることもあるため注意します。痛みには市販の鎮痛薬を適正に使う
痛みがつらいときは、市販の鎮痛薬(解熱鎮痛薬)を、用法・用量を守って使用します。痛む部分に直接、鎮痛薬の錠剤を当てるのは、粘膜がただれる原因になるため避け、必ず飲み薬として使ってください。持病や妊娠中などで使用に不安がある場合は、薬剤師や医師に相談しましょう。腫れているときは冷やしすぎない
頬の外側が腫れている場合、冷たいタオルなどで軽く冷やすと楽になることがあります。ただし氷を直接当てて冷やしすぎると、かえって血行を妨げることがあるため、冷やしすぎないようにします。穴を市販の応急材でふさぐ場合の注意
ドラッグストアには、取れた詰め物の穴を一時的にふさぐ市販の応急用充填材があります。使う場合はあくまで受診までのつなぎであり、これで治療が済むわけではありません。誤って深く押し込む、清掃を怠るといったことで悪化することもあるため、使ったとしても早めに受診してください。
やってはいけないこと
逆に、次のような対応は悪化や別のトラブルの原因になりやすいため避けましょう。- 痛む部分に鎮痛薬の錠剤やアスピリンを直接当てる(粘膜のただれの原因)
- つまようじや針で穴の中を強くほじる(歯や神経を傷つける、感染の原因)
- 「痛みが引いたから大丈夫」と受診を先延ばしにする(進行や神経の壊死が進むことがある)
- 穴の部分で硬いものを噛む(歯が割れて崩れが大きくなる)
- 自己判断で抗生物質を飲む(手元の残薬などの使用は避け、必要性は歯科で判断)
どれくらい急いで受診すべきか(受診の目安)
穴があいた虫歯は、早めの受診が基本ですが、症状によって急ぎ度が変わります。できるだけ早く(当日〜数日以内に相談したい)受診の目安
- 何もしなくてもズキズキと強く痛む、夜間に痛みが強い、痛みで眠れない
- 頬や歯ぐきが腫れている、発熱がある
- 歯が大きく崩れて根だけに近い状態になっている
- 熱いものでしみて、痛みがしばらく続く
数日以内に予約して受診したい目安
- 痛みは軽い、またはしみる程度だが、はっきりした穴がある
- 詰め物・被せ物が取れて穴が残っている
- ものが挟まりやすくなった
穴があいた歯にはどんな治療をするのか
歯科では、穴の深さと虫歯の進み具合、残っている歯の量によって治療が変わります。
小さい穴:削って詰める
虫歯が象牙質までにとどまり、範囲が小さければ、虫歯を取り除いて歯の色に近いレジン(コンポジットレジン)で詰めます。1回の通院で終わることが多く、削る量も比較的少なくて済みます。大きい穴:型を取って詰める・被せる
欠損が大きい場合は、型を取って作る詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)で補います。複数回の通院が必要になることが一般的です。神経に達している:根管治療を伴うことも
穴が深く、虫歯が神経(歯髄)まで達している場合は、感染した神経を取り除いて根の中を清掃・消毒する根管治療が必要になることがあります。その後、被せ物で補強します。流れや回数、費用の詳細は根管治療とは|流れ・回数・費用を歯科医が解説をご覧ください。虫歯が神経まで進んだときの分かれ道については虫歯が神経まで進んだら|症状と治療の分かれ道でも解説しています。穴を放置して歯の頭が大きく崩れ、根だけ残った段階の対応は 末期の虫歯(C4)で歯の根だけ残った場合の選択肢 をご覧ください。崩壊が大きい:保存が難しければ抜歯と補綴
歯の大部分が崩れて根だけが残った状態では、保存が難しく抜歯が検討されることもあります。抜いた後は入れ歯・ブリッジ・インプラントなどで補います。補い方については歯を補う治療(補綴)についてもあわせてご確認ください。 穴の見た目の大きさと、実際の虫歯の深さは必ずしも一致しません。表面の穴は小さくても中で大きく広がっていることがあり、レントゲンなどの検査で実際の深さを確認したうえで治療法を選びます。放置するとどうなるか
穴があいた虫歯を放置すると、段階的に進行します。象牙質にとどまっていた虫歯が神経に達すると、しみる痛みからズキズキする自発的な痛みへと変わり、神経を残せたはずの段階を過ぎてしまうことがあります。さらに進むと神経が死んで根の先に膿がたまり、腫れや強い痛み、最終的には抜歯に至ることもあります。 前述のとおり、虫歯は進むほど治療が大がかりになり、削る範囲も広がり、通院回数や費用も増える傾向があります。痛みが一時的に引いても、それは神経が弱った一時的な状態のことがあり、進行が止まったことを意味するとは限りません。放置したときの進行については虫歯を放置するとどうなるもあわせてご確認ください。よくある質問
歯に穴があいても痛くないのですが、放っておいて大丈夫ですか
大丈夫ではありません。エナメル質や象牙質の浅い部分には痛みを伝える神経がほとんどないため、痛みがなくても穴があいた時点で虫歯は進行しています。放置すると神経に達し、より大がかりな治療になりやすいため、痛みがなくても早めに受診してください。詰め物が取れて穴が残りました。すぐ行くべきですか
数日以内の受診をおすすめします。取れた部分は虫歯が再発(二次う蝕)していることもあり、放置するとさらに進みます。受診までは、その部分で硬いものを噛まず、清潔に保ってください。市販の応急材を使う場合も一時しのぎと考え、早めに受診しましょう。取れた詰め物の下の再発については二次う蝕(詰め物の下の虫歯)とはもご覧ください。夜中に急に痛くなりました。応急処置は何ができますか
市販の鎮痛薬を用法どおりに飲み、痛む側で噛まないようにし、口の中を清潔に保ってください。錠剤を痛む部分に直接当てるのは避けます。腫れや発熱を伴う、痛みで眠れないほどの場合は、名古屋(中区・栄・名古屋駅周辺)や愛知・東海エリアの休日夜間の歯科救急窓口への電話相談も検討してください。穴を自分でふさぐ市販の材料を使ってもいいですか
受診までの一時しのぎとしてなら使えますが、これで治療が済むわけではありません。深く押し込む、清掃を怠るといったことで悪化することもあります。使ったとしても、必ず早めに歯科を受診してください。応急処置で痛みが引いたら、受診しなくてもいいですか
いいえ。痛みが引いても、穴があいた虫歯そのものは治っていません。痛みが消えたのは神経が弱った一時的な状態のこともあり、放置すると腫れや膿として再び現れることがあります。必ず歯科で状態を確認してもらいましょう。まとめ
虫歯で歯に穴があいたら、まず口の中を清潔に保ち、冷たい・熱い・甘いといった刺激を避け、痛みには市販の鎮痛薬を用法どおりに使うのが受診までの基本です。錠剤を患部に直接当てる、穴を針でほじる、痛みが引いたからと放置するといった対応は避けてください。強い痛み・腫れ・発熱があれば当日〜数日以内に、痛みが軽くても穴があれば数日以内に受診しましょう。穴があいた虫歯は自然には治らず、削って詰める・被せる、あるいは神経の治療が必要です。応急処置はあくまで一時しのぎと考え、早めに歯科で状態を確認してください。参考・出典
- 厚生労働省 e-ヘルスネット(う蝕・歯の健康に関する解説)
- 日本歯科保存学会「う蝕治療ガイドライン」
- 日本歯科保存学会/日本歯内療法学会「歯内療法診療ガイドライン」
- MSDマニュアル(家庭版・プロフェッショナル版)「う蝕」「歯髄炎」
- 厚生労働省・各自治体(休日夜間の歯科救急・応急対応に関する案内)